吉祥寺巡礼 その1

今日は吉祥寺へ旅行してきた。
とっても楽しい旅行だった。
まず吉祥寺に何があるかというと、鬼の住処だ。

 

鬼の住処????
日本のコーヒー御三家を答えなさい。

 

ハイ。先生。

山野「バッハ」田口護(将軍さま)
 銀座「カフェ・ド・ランブル」関口一郎(神)
 吉祥寺「もか」標交紀(コーヒーの鬼)

 

テストに出るでしょう。

それで、吉祥寺の「もか」という店がある。これが鬼の住処だ。
※彼のことは「コーヒーの鬼がゆく」に詳しく出てます。興味のある人は読んでね。

 

鬼はもう他界してしまって(鬼でも他界するの?)店はもう閉店してしまっている。
その店の跡地に紅茶屋さんができたと聞いたので、巡礼してくる。
吉祥寺駅を丸井方面にでて井の頭公園へ行くとおり沿いにある。
という記憶だけで、ろくに調べもせずに出てきてしまう。

 

やっぱりよくわからなくて、携帯で住所を調べる。
それでもよくわからなくて目に付いたブティックで道を聞く。

 

「あのぅー すみません ちょっとお伺いしますがね、この辺で昔もかという店がなかったですかねぇ?」

 

とお店のオネエさんに聞いた。

 

たぶんそのときの僕はかなり神がかっていたと自分では反省した。
つまり挙動が不審すぎた。
レジをしていたお客さんがいたが、声を先にかけてしまった。

 

すんません。気が回んなかった。

 

「えーと ワタシもこのへんあまり知らなくて・・・すみませんわからないです」
それでも、井の頭公園方面へ行くと目的の場所がピンときた。

ここだ!

旧もか

旧「もか」 コーヒーファンの巡礼地

迷わず入店。
紅茶店だった。

 

店内の雰囲気を感じるのに精一杯で紅茶の味なんかわからなかった。
しかしながら急に来てすごい勢いでポットで提供された紅茶(カップ3杯強)をたぶん15分くらいで飲んでしまった。

 

僕みたいな巡礼するコーヒーファンはたぶんいるだろう。
鬼の雰囲気は少し感じられた。

 

たぶん床が変わってなかったと思う。
これがあの鬼の住処か・・・
店内をグルグル見回す。

 

僕が吉祥寺の「もか」を知ったときは、ブルースリーと同じようにこの世にあなたはいませんでしたね。
一度でもいいから標(しめぎ)さんのコーヒーを飲んでみたかったものです。

 

そして15分足らずで店をあとにした・・・
なんでゆっくりしなかったって?

それはまだ次に目的があるんです。

実はこの先に珈琲店がありそこが今回の旅行の目的地なんですが続きはまた明日読んでね。

長ーーーい船橋散歩

今日は特にすることがなかったので、散歩に出掛けた。
といっても、とーーーーっても長い散歩。
ブログも長めなんで暇があったらお付き合いください。
 

自宅から、ららぽーとまでの往復コースで、大体10キロちょっとある。
天気がよいので喜び勇んで出掛ける。
新緑の季節なんで緑を堪能してこようと思った。

まず自宅近くの運動公園。

運動公園

緑のこんもり。グランドの土と共に

 

緑がキレーですよね。

それから、公園を突き抜けて、船橋医療センター脇の夏見緑地へ・・・

医療センターそば

夏見緑地。田んぼの水面と共に

船橋って田園風景はまだあるんです。
医療センターのある辺りってちょうど \__/ こんな感じの地形になっていて、
その縁が緑地になっていて綺麗なんです。
医療センターから少し先に進んでいくと、夏見緑地の「緑の尾っぽ」(←勝手に呼んでます)

夏見緑地

緑の尾っぽ。明るい光のソースをかけて

この緑地帯のベストビューです。
やっぱり新緑の季節がいいね。

夏もちかずーっく はーちじゅう はっちやぁ~♪

それから緑を抜けて海老川へ・・・
木々の「サワサワサワー」から水のながれる「ちょろろろろろー」へ周囲の音が変わる。

しばらく進んで、この二股。

 

JA船橋付近

川の合流。なぜだか、おっちゃん達がよくこの辺にタムロしてんのよ

川の合流。

いいっすねぇ。合流。緑と青空。そして川。

なぞの巨岩。

謎だ!!なぞです。

謎の巨岩

謎の巨岩

やっちゃ場(市場)すぎてからしばらく歩く。
ふと見上げると集合住宅の壁が良い感じ。

JR住宅

無機質な建物。奥の給水塔の水色きれい。

青空に映えていいです。シンプルな縦線の感じと塗装が剥げた壁の感覚。

 

そして知ってる?みなさん?
ディープスポット。
旅館妙泉。

旅館 妙泉

いい看板だ!!

現在はおそらく営業はしてないと思います。
この看板の感じがとても好きです。

昭和を思い出したので、鄙びたお稲荷さん好きの太宰治が行ったかもしれない御蔵稲荷へ行く。
(研究する人はここも見てね。朝日新聞サイト http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000681106170001

御蔵稲荷の狐

御蔵稲荷の狐。

お稲荷さんの狐さん。
そういや先週はきつねそば食べたんだよなぁー
太宰治はこの辺歩いてたかなと思ってさらに川沿いを進むと、もううっすら潮の匂いがする。

こんな風景見ると船橋は漁師町なんだなぁーって思う。
高速道路の高架に切り取られた風景。

船橋漁港

船橋漁港

船。水門が遠くに見える。
運動公園あたりの緑はゼンゼンどっか行っちまったよ。
海だよ。海。船橋は漁師町だよ。

ららぽーと前の公園で最後にパチリ。
水面の光の反射がキレイです。

漁港の水の反射

漁港の水の反射

いやー
それからまた家まで引き返して、往復10キロぐらい。ちかれた。

調子に乗って一句。
「よみがえる 緑と潮が 今宵のお酒」(マスター心の俳句)

(解説:中の句の「が」で断絶的に区切られている。それでいいのか?強引に酒へ持ってく句)

腹が減りすぎて、正直お酒よりゴハンがうまいっス。

実は下北沢のあと渋谷もいったの・・・

それでね実は、「BEAR POND ESPRESSO」でエスプレッソの飲めなかったから確か渋谷にもこの店があるなと思い、下北沢から井の頭線で渋谷へ向かった。

 

またコレをみれるとは思いもしなかった。
先週コレを見たときはしばらくは来ないと思ってた・・・
いつみてもいいですね。
岡本太郎の「明日の神話」

明日の神話

明日の神話

それから宮下公園のそばにその「NO8 BEAR POND ESPRESSO」はあった。
店内は手前が簡単な立ち飲みスペース。
奥は広く席がとってある。

奥の席に座りメニューを見る。

どわぁぁぁちゃー

ないやん

ESPRESSO

エスプレッソはどこなの。

あんたの店はESPRESSOないのね・・・

こういう日は、もうとことんこういう日。
ありますよね。何をやってもパッとしない日が。

またレッドアイを注文しそうになるが、ここはアメリカーノを注文。
なかなかこれもキレが良い。
コーヒーオイルのコクがよく出たコーヒー。
ちょっと今の僕には重たかった。
渋谷らしくハイセンスなビジネスマンがパソコン広げて仕事をしていた。
しばらく、なんでこんな渋谷でコーヒーを飲んでるんだろうと自問した。
そもそも、下北沢からおとなしく引き返せばよかったのだろう。
まぁそれでもせっかく渋谷まで来たので、店を出て散歩することにした。

青山通りと平行してある裏道をずーっと歩く。
この青山の裏は僕は大好きです。
あんまり写真を撮るようなところはないけど、なんかゴージャスっていうかセレブっていうかなんかわからないけど、歩きたくなる。

表参道を横切ってさらにすすむ。
このあたりって美容室多いよね。
あとガラス張りで閑散とした空間に店員がポツリといる店。

なにかのオフィスだろうけど、大きなスタイリッシュなテーブルのみがおいてあり、それをはさんで何か会話をしている男女。
ゆらりゆらりしている。

あれが労働なのか?

現代の労働なのか?

ガランとした何もないオフィスでゆらりゆらり話をするのが最先端の労働なのか?
よくSF小説で過去から来た人が未来人が何をやっているかわからないということがあるが、そんな感じだ。
まぁ近代の貨幣がもたらした労働のスタイルなのでしょう。

そのまま進んで今日の一枚。

青山北町アパート

青山北町アパート

裏側からとってます。
「青山北町アパート(都営青山北町団地)」

この団地けっこう古い。
1957年から1968年にかけて建設されたもの。
青山のオシャレな雰囲気らしからず、昔の東京を感じさせるものだろうと僕は大好きです。

さらに歩いていくと・・・
バランス石。

バランス石

3つの石の存在感が独特 なんの為に???

なにこれ?
何の為かは意味はないだろう。
こういう意味のないものが大好きだねぇー。
いいねぇーコレ。
たぶんこの散歩はこの為にあった。
独特の存在感。
たぶん雪だるまになりたかったのだろう。

 

それからさらに青山から神宮球場の前へでて絵画館へ。
絵画館まえの馬。

絵画館前の馬

行ったことある人は知っている。絵画館前の馬

夕暮れ時の逆校の写真

 

そして5時のお知らせが鳴ったので家に帰ろうと思い信濃町駅へ向かう。

そこでも一枚。
キョーレツな逆光の写真。

信濃町駅前

車に反射した光と建物の影の光景 (信濃町駅前)

奥の代々木ドコモタワーがかろうじてわかる。
この光はやっぱりこの瞬間しかないんだろうな・・・

○山町散歩

今日は2本のブログをアップしました。マスターの日常編は下のほうまでグーーートスクロールしてください。

これはマスター散歩編です。時間のない人は一本ずつみてね。

 

先日の麻布散歩の回がかなり反響があったので、今日も書き下ろしの散歩日記を発表します。(もう作家気取り)

今日は自宅近くの○山町周辺を散歩する。
僕は散歩するときに何が好みかというと、坂道の多い場というのがいい。
坂道が多いと坂を上り下りすると景色が大幅にかわり、その時々で「おぉこんな景色あったのか」などと感嘆できる。
そこに味わいがあり、普段の景色でも発見がある。
この自宅近くの○山町も「山」と地名につくだけあって坂が多い。
自宅近くなので、よく散歩するし、小学生のころから遊びにもいっているのだが、いまだに飽きないものがある。

そんな、自宅近くの○山を散歩してきた。
夕暮れ時なので哀愁漂うおじ様のよう。

まずはこのレトロな街灯。あるよねぇーこれ。

レトロ街灯

レトロ街灯 昭和を感じるねぇ

もうこの町の商店街は完全に衰退してきていて、ほとんどシャッター街。
昔から張り替えていないだろう、テント地の屋根を持つ布団店。

店舗

外壁とテント地の屋根の古ぼけ感が昭和の哀愁だ

味わい深い。
時間が経ってこないと現れない、縦線の味わいがある。壁の茶色と緑。グッとです。

しばらく先へ歩くと、バス亭。

バス亭

背景のコンクリートが武骨

背景のコンクリートの壁が武骨だ。

その脇のコンクリートが気になってちょっと坂を上る。少し風景が開ける。

空き地

うち捨てられている。奥の木材がより残酷

放置された建物の基礎。放置された木材が独特の存在感。
きっと地球が崩壊するまでこのままだろう。そうだろう。

さらに商店街を奥へ歩く。
見上げると急な坂。ちょっと先に開ける青空がいい天気。能天気。

坂

奥の青空の先にはなにがあるのだろう

さらに先へ進む。
ちょっと坂をまた登って、この商店街の絶景ポイント。
日が最後の力を振り絞って、町を照らす。
遠くの古い集合住宅に光が反射して無機的な表情を際立たせている。

絶景

ちょっと坂のぼると景色が開ける。この散歩の一番の絶景。

また坂を下りてさらに奥へすすむ。
しばらく行くと、林か森か地元ではサンクチュアリ(聖地?)といわれる場所がある。
こじんまりとした林なのだが、小学生の遊び場や地元の高齢者たちの生きがいで緑の手入れをする場所になっている。
夕暮れのオレンジの光と冬の枯れ木のコラボがいい色合いを出している。

木と光

コントラストが素敵

 

それからもう一度、サンクチュアリ脇の坂道を上がると景色がまた良い。
遠くの高層マンションが見える。
強烈な逆光の写真はちょっと印象派のモネの絵画のよう。

夕暮れマンション

影がおりなす光景。焼きつくわぁ

 

夕暮れマンションⅡ

夕暮れと電柱と電線とのハーモニー 素晴らしい!!

その坂から下を見る。
えぇ。結構、急な坂なんです。

坂道Ⅱ

光の感じがまたとない瞬間をつくる。

坂に夕暮れの光が差し込んでこの瞬間しかない景色をつくっている。
遠くのちょっと見える緑のテント地の屋根がいい。
それからぐるーっと回って家に帰る。
これは坂を下るところ。

二股

二股ってなんだか気になるよなぁ

郵便局。
二股の真ん中にある郵便局。向かって右側が坂道になっている。
なんかこういう光景は良くあるけど、なにかひっかっかるものがありますなぁ。

そうして、今日歩いてきた町を一望。(スーパーの屋上へ上がりました)

○山町

今日の散歩地を一望

なんとなく家が/みたくなっているのわかります?
ずっと斜面が続いている地形なんです。

今日の最後の夕日の一撃。

夕暮れ

光のグラデーションが素敵。やっぱり一瞬が大事だよねぇ

いい光を出してくれる。
今日のこの瞬間じゃないとこの光景はない。

今日はいい天気だったので綺麗な夕焼けが撮れた。
どう?○山町の夕暮れ散歩。ちょっと切なくなりました?
哀愁をおびたオジサンの様な町。