鎌倉紀行(麻生三郎さんの絵を見に・・・灰色の海を堪能)

今日は鎌倉へ行ってきました。

昨年もちょうどこの時期に鎌倉へ行ってました。(この記事参照)

今日はなぜ鎌倉まで?!って。

それはもう決まってるでしょう。

コーヒー。

そう。

コーヒーにまつわることがあるから。

 

銀座のランブルに縁のある画家で麻生三郎さんという方がいらっしゃる。

2014.8.25ランブル

2014.8.25ランブル

何かで読んだか記憶が定かではないが、池袋モンパルナス(豊島区の長崎や椎名町とかあのへん)

で、たしかそこにランブルの関口一郎さんも出入りしており、そこで親交があったとかなかったとか・・・

そんな話を読んだような気がしたが、何の本かが定かではない。

実際にカフェ・ド・ランブルのボックス席側の一番奥の上の鴨井(通常の建物でいう)のあたりに

細長く小さい黒い画面の絵がさりげなく置かれている。

それは麻生三郎さんのものらしい。

 

実際に麻生三郎さんは暗めの油彩で描かれた人物像の絵なんかが有名らしい。

僕自身、油彩の抽象的なものがこのところ大変好きなんで、事前に調べた情報では

そういう油彩の絵が何点か展示されているらしい。

そういうツボにはまる作品がそして、コーヒーにまつわるものなんでこれを逃してはいけないと思って出かけてきました。
気合が入って、9時ころにはもう鎌倉駅に到着していた。

曇りで少し雨がぱらついている。

美術館の開館まで時間が有るので、

知り合いが奉仕している荏柄天神社へお参りしに行く。

荏柄天神社

荏柄天神社

菅原道真をお祭りしていて、学問に励む人や正直な人を助けてくれるところと聞きました。

僕はやっぱり、コーヒーの技術の上達を願いました。

 

境内にあった銀杏が素敵。

大きな銀杏

大きな銀杏

 

境内から望む景色。

何気ない境内からの鎌倉の景色

何気ない境内からの鎌倉の景色

きっとこの景色を奉仕の時も見ているのだろう。

なかなか良い神社を教えてもらった。

帰りに参道の入り口を守っている木をパシャリ。

入り口を護る木

入り口を護る木

 

 

そうしてそうして、そこから近い鎌倉宮もちょこっと見て(写真はありません)、

鶴岡八幡宮の近くにある神奈川県立美術館 別館へ・・・・

 

「麻生三郎の装幀・挿画展」

麻生三郎展

麻生三郎展

会場入ってすぐに大型の油彩が飾られている。

たしか4、5枚ほどあった。

噂通りの暗い感じ油彩。

良い感じの絵ではあったが、脳みそには来なかった。

うぐぅ。残念です。

結構期待していったのにぃ。

まぁ気を取り直して、ほかの挿絵も見る。

小ぶりの野間宏さんの本の挿絵がいくつか・・・・

水彩のペン画が多かった。

正直、油彩よりこちらの方が良かった。

図録一覧はなかったので、何だったかが失念したが、

野間さんの挿絵で、たしか「崩壊感覚」のものか・・・それのわしゃーーーーってしたペン画

がものすごく脳みそにきました。

完璧でした。

小ぶりながらも恐ろしい。

平野遼さんのペン画も先日見たが、そういう感じに近いといえば近いか・・・

わしゃわしゃしてました。

あれ いいわぁ・・・

1、2枚そういうのがあってよかった。

それと、機屋の関さんが好きな太宰治。

これの人間失格やヴィヨンの妻、東京八景の挿絵も・・・

人間失格の文章で彼が表現したものを自分の絵では表現できたとは思えない、

としながらも味わいのある絵が描かれていた。

関さんみたらどう思うかなぁ・・・

個人的には、東京八景の為に書かれていた挿絵が好きでした。

 

そして、この展覧会で来た絵はコレ。

帰りにポストカード買いました。

「隅田川 起重機」

ポストカード

ポストカード

 

ペン画なんですが本物見てると、動きがあるような感じ。

周りの空気の感じとかも伝わってくる。

なかなか良かったっす。

幸せな感じで美術館を後にする。

近くまで来たので、鶴岡八幡宮へもお参り。

鶴岡八幡

鶴岡八幡

 

境内の階段がいい感じ。

立ち入り禁止の階段 この先に何が・・・

立ち入り禁止の階段 この先に何が・・・

上から境内の砂利を見て。

鶴岡八幡 境内砂利

鶴岡八幡 境内砂利

人がいいリズムで存在している。

そして、脳みそ使ったのでコーヒー。

鎌倉でコーヒーと言ったら。

「cafe Bee」

cafe bee 十文字さんも

cafe bee 十文字さんも

モカとドゥ・フロマージュ(チーズケーキ)

融通の利きそうなお姉さんの店員だったので、

「モカはちょっと濃いめとかできますか?」

って聞いたら、32gまでなら任意でできますよみたいなことを言っていて、

(たぶん開店直後で混んでいないから融通を効かせてくれたのだと思う。)

その濃いめのモカとチーズケーキを頼む。

モカ。

匂いの予感がある。

かーーなり美味しい。

世界感は来なかったけど、濃いめだと美味しい。

飲みにくいとか、衝撃的なパンチがあるとかではないが、かなり美味しい部類。

それとチーズケーキがすこぶる良好。

あーーー幸せだなぁ。

 

 

だいたい用事が終わったのでお散歩へ・・・

鎌倉駅の聖地。

たらば書房。

あの?!たらば書房

あの?!たらば書房

 

そして、江ノ電へ乗って、長谷へ。

「長谷寺」

長谷寺

長谷寺

 

中学生の校外学習の自由行動でここへ来て以来大好きなんだが、

今日来て驚いたのは、長谷寺がテーマパークっぽく・・・

園内のいたるところに観光客向けに、きれーーーに整った庭があったり、

撮影を意識したスポット。

洞窟もあったりでそれなりに面白いですよ。

もう少しひなびたような記憶があったが、まぁしょうがないかなぁ。

何が好きかというと、ここは景色が良い!!

遠くの、鎌倉の山。

鎌倉ポッコリ山

鎌倉ポッコリ山

ポッコリ島のようです。

曇りであいにくだが悪くない由比ヶ浜。

弓なりに綺麗 由比ヶ浜

弓なりに綺麗 由比ヶ浜

弓なりの海岸がホントに綺麗。

それから、僕の好きな保坂和志さんの「季節の記憶」という鎌倉が舞台の小説がある。

ここらへんをクイちゃんは歩いたのかなぁとか思いながら・・・

江ノ電の長谷駅から極楽寺を抜けて、七里ヶ浜まで歩いた。

なんか山が迫るような路地。

山が迫るとこのカフェ

山が迫るとこのカフェ

こんなとこにもCAFEがあったけど、ここはパス。

それからグイグイ歩いていきます。

鎌倉名物「切通し」

切り通し

切り通し

いいっすねぇ。

雨でジトジトしているのもまた雰囲気がある。

森の暗さが目立つ

森の暗さが目立つ

 

森の暗さが目立つ。

 

そして、極楽寺駅からしばらく線路づたいに歩いて、海まで出ました。

じゃーーーーん!!!!

灰色の海

灰色の海

灰色だ。

なかなか素敵だ。

サーファーの頭がポコンポコン。

あたまポコポコ

あたまポコポコ

 

件の小説でよくクイちゃん達が散歩してた稲村ケ崎の崖のある公園。

稲村ケ崎の崖のある公園

稲村ケ崎の崖のある公園

 

あー灰色で黒めの砂浜といい具合だ。

水の流れと海

水の流れと海

 

しばらくこんな灰色の海を見ながら海岸の国道を歩く。

灰色の海

灰色の海

砂と波の具合が良い。

砂の模様と波

砂の模様と波

そしてもう一度江ノ電に乗って、「鵠沼」へ・・・

鵠沼

鵠沼

鵠沼って書道部を題材にした漫画「とめはねっ!」に出てきそうな名前だが・・・

 

湧水がある神社があると聞いたので、散歩がてらによってみた。

湧水のある神社

湧水のある神社

湧水、手ですくって飲んだけど、良かった。

それから、今度は江の島まで海岸伝いに歩く歩く歩く。

ぼやーーーっと見える江の島も悪くないです。

ぼやーーっと江の島

ぼやーーっと江の島

 

行きたいところへすべて行って、なかなか大満足な鎌倉小旅行であった。

今日はな、なんと29000歩。

いやはや久々の鎌倉紀行は楽しかったなぁ。

灰色の海もすごく良いっていうことがわかりました。