鎌倉へコーヒーを飲みに

今日はとーーーーっても天気が良かったので小旅行。

鎌倉まで行ってきました。

JR鎌倉駅

JR鎌倉駅

目的はもちろんコーヒーなんです。

船橋駅を9時ころ出発する。

鎌倉までは、電車の乗り換えなしで、約1時間半くらいで到着する。

都心から近い観光地だ。

10時30分過ぎに鎌倉駅に到着。

僕の昼飯はいつも9時半ごろなので10時30分過ぎにはお腹が空いている。

とーーーても駅ソバが好きなので、今日は鎌倉駅の駅ソバを食べようと心に決めていた。

観光地で美味しいもの食べずに駅ソバ。

ハイ

「大船軒」

鎌倉駅ラチ内 大船軒

鎌倉駅ラチ内 大船軒

 
大船軒は鯵の押し寿司なんかで有名だが、大船駅を中心に立ち食いそばの営業も行っている。

そんな大船軒に入った。

メニューイチオシの鶏つくねそばも気になったが定番を選ぶ。

カレーそば大盛りを注文した。

コシは無いが駅そばの味。

うめぇーーー

大好きです。

高校生の頃から好きでした。

水曜日はいつも高校が早く終わり、昼食はお小遣いをもらって食べる。

フツーはマクドナルドなどへ行くのだろうが、僕は立ち食いそば。

月見そばか山菜そばといった地味なメニューを好んで食べていた。

かき揚やカレーそばやイチオシメニューなんかは派手すぎて当時の僕の好みではなかった。
そんなわけで今日もカレーソバを食べていたのだけど、

カウンターからは駅の通路が良く見える。

歩いていく人はいかにも観光地に遊びに来ましたよ。というような期待に胸を膨らませて歩いている。

これから観光地のお店で豪勢なご馳走を食べるのだろう。
そういう人たちを見ながらカレーそばをすすっていると、ややうらぶれた気分になる。

だが、逆にやっぱりこれがしたかったーーーとふつふつと嬉しさもこみ上げてくる。

鎌倉の観光地では良く調べもせずに料理屋へ入ったら、あれよあれよお金を吸い取られてしまうだろう。

ここぞ!!というお店なら入ってみたい気もするが、コーヒー目的で来ているので

今の僕には大船軒のカレーソバ大盛りで充分な気がする。

 

そして目的のお店。

小町通りを鶴岡八幡宮の方向へ歩いていくと、右手にある。

小町通りの7割ぐらい鶴岡八幡宮へ向かったところかな。

「CAFE bee」

CAFE bee

CAFE bee

なんでこのお店かというと、先日喫茶いずみに来たお客さんに教わったからなんです。

画が飛び出すコーヒー(注1)ではないけど、お勧めですよといわれた。

 

(注1)画が飛び出すコーヒー

非常に少数の人にしか共感されないが、コーヒーを飲んだときの味覚からイメージがわくような

想起力のあるコーヒー。名店のコーヒーで特に良いものに現れる。非常に優れたコーヒー

例・・・ランブルのブラジル100年<青い豆をみた>
    機屋のクラッシックマタリ<牡蠣をみながらなんか布を思い出す>
    北山珈琲の濃厚で苦いコーヒー<岡本太郎を思い出す>
    大坊珈琲店の4番<黒い海に枯れた草原と石油>

みたいな非常に主観的な感覚。見るイメージは人によって違う。
ソムリエが様々な言葉で味覚を記憶するようなものだと思う。

 
その方はモカを飲んでくださいとおっしゃっていた。

早速モカ。

わりと深い感じのコーヒー。

特別なモカ香は感じないが、苦めで甘く美味しいコーヒーであった。
それから、ドゥ フロマージュ

いわゆるチーズケーキ。

これかーなり美味しいです。

ゴルゴンゾーラを使っているそうだけど、ブルーチーズ特有の臭みは感じなかった。

うっすらラム漬けのレーズンだろうか、それの香りがあってとても良い。
それと一緒に注文したマンデリン。

これがまた一緒に味わうと最高にうまい。

チーズケーキの残滓とコーヒーが一緒に口の中で混じって、別の風味を感じさせる。

素晴らしい。

酸味のあるレアチーズよりもこういったあまり酸味が強くないタイプのチーズケーキが、

この店の深煎りのコーヒーによくはまっていいなーと思う。

個別にコーヒーを味わいたい場合は何も食べないほうが良いと思うが、

こういう食べ物とあわせる楽しみ方も良いですよねぇー
そうして鶴岡八幡宮をお参り。

鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮

とーっても良い天気で人の出も多かった。

七五三の時期なので、着飾った子供とお母さんお父さん、じじばばという組み合わせが目立った。

 

 

それからそれから、さらにもうひとり別の方に鎌倉へ行くと話しをしたら、

蓄音器とコーヒーのお店があるとの情報を得る。

喫茶いずみでも蓄音器の会を行って縁があるので、ここは是非行っておきたかったのでいってみた。

「珈琲浪漫と蓄音器 カフェ サンスーシ」

サンスーシ

サンスーシ

 
ここではコクテル堂のコーヒー豆を使っている。

マスターの岡本氏が豆を独自にブレンドしている。

飲んだのは一番濃いタイプ。

月虎(Gekko)

苦い深煎りのタイプのコーヒーで美味しい。

まず驚くのはコーヒーの蔵書。

面白い本がいっぱい。

ランブルの関口氏の本、井上誠氏の本、しめぎ交紀氏の本。

奥山義八郎氏の珈琲遍歴もそろってる。

すげぇー

カップもかーなりいいものが置いてあった。

さりげなく、カフェ・ド・ランブルの100歳記念のお誕生日会で配られたカップも置いてあった。

もう一つのお目当ては蓄音器で音楽を聴くこと。

あまり詳しくは分らないが店の案内によると、アメリカ製のクレデンザという蓄音器。

結構大きめで、街中にある赤く四角い郵便ポストほどある大きさ。

早速音楽をかけてもらう。

いやぁーやっぱり生っぽい感じ。

息吹が伝わってきます。

何を聞くのときかれて、ショパンのピアノが好きですと答えると、

ラウル コチャルスキーという人の演奏を聞かせてもらう。

あとで調べたら、ショパンの孫弟子にあたる人らしいですね。

勉強不足でした。
で、そのコチャルスキーの演奏。これが無茶苦茶良かった。

脳みそに来ました。
完全に抑揚や息吹、演奏者の意図が伝わってくる。

詳しくはわかんないけど、僕が持っているコルトーの演奏より好みだった。

さらにスケルツォOP31が僕はやられた。

今の演奏と全然違う。

早いようなんだけど、抑揚がとても分りやすく、かつ息吹みたいなものが伝わってきて、

情報量がとーーっても多い。

CDが負けますよ。

 

岡本氏によるとショパンが演奏していた頃のピアノに近いとのこと。

今のピアノは音が大きく良く響くが、ショパンの頃のものは音がすぐに消える。

だからこういう演奏になるし、むしろショパンが考えている演奏に近いのではとのこと。

うーーーーん素晴らしい脳体験。

美味しい珈琲と蓄音器での音楽。

最高に良かった。
とーってもいい時間を過ごす。

 

それから、長谷寺へ向かおうと思い、

小町通りまで引き返してきたら偶然に高校時代の化学の実験助手の女史に会う。

本業とはべつに、鎌倉の神社でお勤めしていると聞いていたので、

この場所に居て不思議ではないが、

たまたまアノ時間。アノ場所でお会いできるとは嬉しいです。

少ししか時間がないとのことだったので、またまた

「CAFE bee」へ・・・

今度はコロンビアを飲んだ。

いやぁー全くの偶然に嬉しくなってしまう。

荏柄天神社でお勤めしてるとのことなんで、もときた道を引き返しながら、会話をした。

せっかく近くまで来たので、鎌倉宮へもお参りした。

鎌倉宮

鎌倉宮

 

 帰りにサンスーシの前を通ったらマスターの岡本氏がタバコ吸っていたので挨拶した。
そして時間がいっぱいいっぱいになったので鎌倉駅から電車で引き返す。
なかなか良い経験や不思議な縁があった鎌倉訪問であった。

今日も良い一日。

1万6000歩を歩きました。ちょっと少ないかな・・・
おまけ・・・

「鳩の巣」

鳩の巣

鳩の巣

噂の鳩サブレの鳩の巣だったりしてー

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