コピルアックの原典を触れに・・・それからダフニ、OMOTESANDOU KOFFEE

3月になりましたね。

春。

今日は雨の月曜日。

天満宮 梅

天満宮 梅

しだれ梅が綺麗っす!!

そんな三月からさかのぼること一月。

先月半ば(2月)あたりに喫茶いずみでは、ジャコウネコのコーヒー

いわゆる「コピルアック」を販売していた。

ありがたいことに、好評で、早々と完売しました。

コピルアックは激しい個性ではないが、どことなく「何か」を感じるようなコーヒーであった。

しかしなのです。

僕は傲慢だったのです。

すみません。

ジャコウネコのコーヒーを販売しながら一体全体、麝香の匂い。

それを全く知らなかった。

傲慢でした。

すみません。

およよ。

すぺぺ。

全く想像で、雲をつかむように作るのもまた面白いがやっぱりここは原典に触れておきたい!!!

それを反省してから一月。

いろいろインターネットで情報を集めると、とあるところで麝香の展示があるとのこと。

おぉーーー

ついにこれで晴れて麝香の匂いを嗅いで、作り手がしっかりと麝香の匂いを知ったうえで

コピルアックを創ることができる。

それが高砂工業という香料を創る世界では大きな会社の受付の展示スペースに麝香があるらしい。

調べてみると高砂工業は、天然ではない化学合成のメントールの94%をこの会社が製造しているらしい。

メントールは確か高校の化学の授業で、これを科学的に合成することができたのは

ものすごい大きな功績とおぼろげな記憶がある。

ま、そんな高砂工業。

インターネットで調べて、麝香の展示があると知った時はそれはもう「脳に来ました」(笑)

念のため電話で問い合わせてみる。

「麝香があるんですか?」

「はい。展示しております」

「匂いがかげますか?」

「それは展示してあるものを見ていただくことになります・・・」

「会社の受付付近の展示なので、香料の原料となるものは強いもので不快感を与えるといけませんので・・・」

「あーそうですか(がっくし)」


 

ま、それでも現物をみたことがないので、行ってみることにした。

場所は蒲田。

アロマスクウェアという大きなビルにある。

久しぶりにビジネスマンの空気に触れる。

同行いただいたCさんと時間まで、1階ロビーをブラブラ。

大理石でできた柱のタイルに貝殻の化石を見つける。

巻貝の化石

巻貝の化石

何かの巻貝なのだろう。こういったロビーにもふんだんに大理石のタイルが使われているのは

高砂工業の繁栄ぶりを示すものだろう。

時間になったので、オフィスの受付へ・・・

もう遠くからでもアレなのねってわかる。

こんな感じで展示されてました。

麝香

麝香

想像では黒い塊と思っていたけど、ちょっと違う。

このケバケバしているところが、むしろ本物っぽい!!!

姿を見れて満足です。

ありがとう。

と思ったらですよ・・・

この、

ケースにわずかな隙間が!!

ケースにわずかな隙間が!!

展示のガラスケースに隙間がある。

鼻をくっつけると、麝香の匂いが・・・

キョーレツかと思ったがぜんぜんそんなことなく、むしろいい匂い。

なんというのだろう。

ぜんぜん他では嗅いだことない。

いい匂いで優しい。

引き付けられるというのがよくわかる。

コーヒーのように脳内で再現できるかというとそうではないが、ほかでこの匂いを嗅いだら、

あぁ麝香ってこんな感じだなぁと思う感覚。

麝香は麝香の香りだなと思う。

たしかに男の香水とかで、こういう匂いが構成に入っているような感じがあるよなぁと。

あとで思う。

いやぁ満足です!!!

次にコピルアックを焙煎するときは、これを念頭に創ることができる。

来年を楽しみにしていてください!!!!

アンバーグリス

アンバーグリス

麝香以外にも、アンバーグリス(クジラの病的結石)、乳香(フランキンセンス)、没薬(ミルラ)があった。

乳香と没薬キリスト生誕の時に東方の三賢者マーゴイが収めたものらしい。

それぞれガラスケースの隙間に鼻を近づけて、においをかぎました。

いやぁ大変収穫になりました。
有意義な会社訪問であった。

高砂工業さんではこの展示スペースは一般に解放しているのでどなたでもご覧になれます。

興味のある方は是非!!!

天然香料と合成では全然違うと思いました。

(※10名以上は予約がいるようです)


それから、蒲田の東急プラザにあるシビタスでホットケーキをいただく。

バターと生地の甘さ。メープルシロップの感じにすっかり心を奪われる。

素朴な感じのホットケーキで美味しかった。

そして、先日16時で閉店していたダフニへ再訪!!

ダフニ 2015.3.9

ダフニ 2015.3.9

OPENの文字にほっとする。

今日は天気が悪くまた、暗いのせいもあるのだろうか・・・桜井さんは焙煎をしていなかった。

Cさんはタンザニア(深煎り)

僕はキリマンジェロを

それぞれ飲み比べる。

僕のキリマンジェロはあまーーーく穏やかな印象。

チラと酸味も見え隠れ。

Cさんのタンザニアは意外にもパンチがしっかり深煎り。

苦い!となる手前の苦味で酸味もほわぁと酸味も。

でも全体は穏やか。

桜井さんのコーヒーはホントに穏やかです。

コーヒーの力強さや個性を知っていて、優しく包むようなコーヒーに仕上がっている。

お母さんが、泣いた赤ん坊をあやすように・・・

赤ちゃんは命全体で泣いて訴える。それを上手にあやして泣き止ませる母親。

優しく個性を包み込んで、決して個性を隠してはいない。

そんなコーヒーなんだなぁと改めて感じました。

しっかり集中して飲みました。

さらにブラジル。

Cさんはダフニブレンド。

ブラジルはしっかりブラジル出てました。

関さんが焼いた時にキョーーレツに感じる日向ぼっこのような甘味と香り。それを別の出し方で感じた。

優しい穏やかな感覚。

あぁすごい。

ダフニブレンド。

コチラはこちらで。丸いのです。

僕の感じだと優しいビロードのような酸味&苦味。そこに甘味があって丸いのです。

どこも突出していない。

Cさんはブレンドはブレンドなんだけど、それがものすごく上質なんだと。

ほんとそんな感覚。

コーヒーってけっこう人に厳しい。(作り手に対して)

名人のコーヒーを飲むとホントにその人が出る。

桜井さんのコーヒーは桜井さんのコーヒー。

すごいなぁ。

男たちが創るコーヒーとはまた違うなと思う。

優しい。けど骨太でもある。そして清らか。

いつきても感動します。

そして、僕がテーブルにスプーンを置いたのを機にテーブルマナーのお話を聞く。

いやぁ為になりました。

恥は若いときにかいた方が良いです。っていってももう30代ですけど・・・

いくつになっても、恥をかいても聞く姿勢が大事だなぁと対話で学ぶ。


 

それから移動して表参道。

っていったら「OMOTESANDOU KOFFEE」

今日も相変わらずです。

人がつぎから次へとやってくる。

エスプレッソ リストレット (明るめにしてって希望)

とキューブカステラ。

やっぱり今日も完璧。

エスプレッソ リストレット。

いいです。

来る。

来る。

ミケランジェロの描いた最後の審判って感じっす。

いやはやすごくいい。

かーーーなりしっかりしてるけど、飲みやすい方で脳みそに来るタイプのものであった。

エスプレッソ リストレット

エスプレッソ リストレット

そんなこんなで無事に一日の日程を終了。

代々木上原の按田餃子で、きくらげをたらふく食べてささやかなツアーの締めくくりをして帰宅する。

案外あるいていて17000歩。

今日はとても収穫のあるツアーだった。

いやぁ。来年のコピルアックの力を得ました。

そしてダフニ。桜井さんに触れるとホント気持ちが温かくなる。

國友さんの酸味の利いた、エスプレッソリストレット。

これは男の人が創るコーヒー。サッカーでいいシュートが決まったぁぁぁぁって感覚。

楽しかったです!!!!

明日からの創作の力を得ました。