今日はコーヒー業界でビックなイベントがあった。
渋谷のヒカリエで行われた「わかりやすいネルドリップ珈琲」というイベントへ行ってきました。
これは、簡単にいうとコーヒーのオールスター感謝祭みたいなもの。
福岡の美美の森光氏を筆頭に、大坊氏(大坊珈琲店)、桜井さん(ダフニ)、今井氏(待夢珈琲店) オオヤミノル氏(カフェ工船)
という豪華なラインナップ。
しかも月曜日に開催とのことで、ひじょーーにありがたかった。
会場には、カルモシモサカの立役者AJUDEの繁田氏や、コーヒー好きは知っている、いなほ書房の星田氏の姿、
そしてコーヒー科学本の広瀬教授の姿もありました。
そういうイベントがあったわけですが、その前にもう一つ楽しいことがありました。
それは、トラムの古屋君と一緒にコーヒーを飲みに行けたこと。
いろいろとご縁があってその節は本当に感謝なのですが、やはり歳が近い彼とコーヒーを飲みに行くのは
ものすごく楽しい。
午後は彼はイベントの助っ人として参加するので、その前の時間に渋谷近縁でコーヒーを飲みましょうと・・・
場所は目黒にしました。
古屋君が来るまで少し時間があったので、目黒駅周辺をお散歩。
目黒といえば、坂です。
目黒駅のあるところから目黒川に向かって、土地が低くなっている。
この階段を登って・・・・
歩道橋から下を見ると・・・・
そして目黒川にかかる新橋から目黒川をみたり・・・
アーケードのカァブ具合にうぅぅいいなぁーって思ったり・・・・
しばしの散歩を楽しみました。
そして、古屋君と目黒駅で合流していったカフェは・・・
「Jubiliee Coffee and Roster(ジュビリーコーヒー&ロースター)」
目黒自然教育園のすぐ向かいにあります。
メニューを見て、二人で気になる豆が一緒で、ボリビアを選択。
とってもきれいな味わい。
温度が高いうちは、苦味や香ばしさ。
そして温度が下がってくると酸味がふわっと持ち上がってくる。
コーヒーを飲みながら、しばし古屋君と話をする。
もう少し話をしていたかったのだが、イベントの時間もあるのでそそくさと店を出る。
いやぁなんか楽しかったなぁーーー。
コーヒーラヴァ―と会話するのも楽しいけど、同志ではないけど、得るものがあるっす。
こういう、オタクすぎる僕と付き合ってくれて大変嬉しいし感謝です。
それからヒカリエのある渋谷まで戻り、古屋君とわかれて昼食。
会社員のころ渋谷へ営業へ来ると、よく行っていた宇田川町の富士そばへ・・・・
ほうれん草そば大盛りを堪能。
いやぁ美味しい。
外国人向けの雑誌とコラボしたメニューもあり、いやぁ富士そばいいいなぁと思う。
朝日新聞のエッセイに益田ミリも書いていたが、外国人目線になって日本の街を見るとまた楽しい。
富士そばなんて外国人旅行者にとってみると、いい場所かもしれない。
僕がベトナムへ旅行した時にフォーにやられたように、日本の立ち食いそばはそういうインパクトはあると思う。
ラーメンよりエキゾチックだと思うし、立ち食いそばは庶民的な熱気を感じるだろう。
以前訪れた時に、富士そばのおじさんが(絶対英語堪能じゃないでしょう)
って方がソツなく外国人に接客しているのをみて深く感動した。
宇田川町だときっと外国人が多いのだろう。素晴らしいことだと思った。
ブラブラ写真を撮りながら、ヒカリエへ・・・
怪しげな路地の一角の洗濯もの・・・
銀座線の古い鉄橋。鉄っちゃんだと詳しいネタがあるのでしょうが、この鉄橋は素敵です。
そしてヒカリエへ・・・
ここでは、ミスターMと合流する。
会場の様子はこんな感じ。
最初のあいさつで、AJUDAの範田さんの話が印象的だった。
正確な言葉ではないが、言っていることはこんなことだった。
現在、サードウェーブに代表されるような、酸味系のコーヒーが圧巻しているが
もっと今まで日本がやっているネルドリップなど昔からやっているものに焦点を当てたイベントがあってもいんじゃないか・・・
っていうことで、今回のイベントが開催された・・・
というようなことを言っていて、激しく共感しましたです。
こんかい会場に来てた人たちはわりと、同業の方がかなりの割合を占めていたように思いますが、
みなさん胸に思うところはあったと思います。
そして、まずはコーヒーと健康の話ということで岡希太郎さんの講演が始まる。
この方は話が上手な感じを受けた。会場も沸いていた。
聞いているとこちらも引き込まれる。
岡さんがご自身でおっしゃっていたが、今日の目玉はソックコーヒー
彼が、同時通訳っぽく動画を見ながら説明するのだけど、おかしいことおかしいこと・・・
ソックコーヒーとは靴下でコーヒーを濾すというもの。
感じとしては、ネルの深い構造のものに似ていたが、味わいは飲んでみないとわからない。
それから、森光さんのネルドリップのお話。
ドゥベロイのポットの話。(中身は初めてみました)
ネルの開祖の三浦さんにも少し触れる。
それから、美美のネルの抽出のしかたを動画で見た。
温度は40℃から90℃まで上げていくやり方。
極力粉は踊らせないで、粉の面にポットの先を近づけて抽出する様子が紹介されていた。
動画はおそらく、美美の店内で撮影されたのだろう・・・
最後のほうで、バックのBGMがたぶんにグールドのなんかが流れていたように思う。
一瞬、ふっと美美の空気を感じた。
その感じはとてもよかった。
さっきの岡さんとは対照的でトソトソと語る優しい口調の森光さんの感じと共鳴した。
そして、くじを引いた席に応じてコーヒーを飲める。
当たったのはなんと森光さんのところ。
やったーーーー。
福岡へ行かなくても飲める!!!!!
大きなネルで、ヤグラを使っての抽出。
まぁイベントなんでしょうがないです。
それにはがっくりしたが一番前を陣取って一挙一動を見守った。
そして肝心のコーヒー。
最初に配られたのは、ブレンドであった。
それを飲む。
一口、二口、三口・・・・やはりこんな感じかなぁ・・・
飲みやすい深い感覚のブレンドだなぁ・・・
まぁこんなもんかな。
って一般の人思ったかもしれないっす。
だいたいの人が早く、ばーーーって煽りぎみで飲んでいるのを見受けられたので・・・
でも、そうじゃなかった。
ゆっくり粘って飲んでいると、話には聞いていた森光さんの世界が出た。
先日、いただいた美美の豆で再現っぽくいれてこれかなぁと思ったが、やはり本物と照らし合わせたかった。
少し液体が冷めてくると、マスキングではないけど、清涼感(味とかそういうことじゃなく感覚として)を感じる。
やっぱりこれだったんだ。と感動した。
一緒にいったミスターMとも共感できる口内感覚。
ふげぇぇぇーーー。
心から良かった。森光さんのコーヒーに触れあえて。
コーヒーを淹れている姿も柔らかかった。
動いてコーヒーを淹れている姿を見られて良かった。
しばらく待っているとエチオピアモカも飲めた。
これは要素がふんだんにあって、一般の人にはわかりやすい感じ。
これも粘ると世界が現れそうだったが・・・片づけの都合上ゆっくり飲めず・・・くわぁぁ。
あれも出そうだった。森光さんが探している世界が・・・
それから、一度休憩をはさんで第二部。
今度はネルドリップの個人レッスン。
事前に引いたくじで誰に当たるのか決まる。
今回のメンバーでは誰に当たっても良かった。
僕とミスターMは待夢珈琲の今井さんのところになる。
今井さんの語りは明快で、わかりやすい。
今回は両起毛のネルをイベントように持ってきたとのこと。
ポットから出るお湯の水圧のことに関しては、盛岡の関さんと同じようなことを話されていたのが印象的だった。
そして、定量的だということ。
湯温。粉量。抽出量。すべてデジタルスケールで計測されていた。
イベント用なのか、定量的にコーヒーを作っているのかはわからなかったのですが、定量的な考え方。
今日教えてくれた今井さんのものも、ポットを粉面に近づけて抽出。
香りがなくなったところで蒸らしが終わりだよと教わる。
香りを取りながら抽出するということの一端なのだろう。
最初に淹れかたの見本でイブラヒムモカの深煎りを飲ませていただいたがこれがかなり美味しい。
要素がふんだんに表れている。
これきっとデミタスで飲んだら完全に脳みそにきそうだなぁと思った。
で、自分でも今井さんのを真似て抽出。
今井さんのものと比べると、最初のインパクトに欠け複雑さが弱かったなぁーって感想です。
後ろでミスターMと悶える・・・くぅぅぅ悔しい。
で、まぁあとはみんなでワイワイしながらコーヒーを淹れては飲んででとても楽しい。
何となく自由かつ、なんというか縛りがない感じでとてもイベントとしては良かったのではないかと思った。
最後にイブラヒムモカの会でお世話になって・・・今井さんに名刺を渡す。
また、大坊さんにも平野遼さんの絵のことも少しだけお話しすることもできた。
それに縁のあるコーヒーラヴァー達とも話ができたし・・・
非常に収穫のある会。
最高でした。
皆さんありがとう。
感謝感謝。
もっと自分の腕を磨かねばと強く思いました。
今日はまぁまぁ歩いて13000歩。