今日は壊れたパズルを直すための手助けをしに、探偵ごっこをしてきた。
それは、外国へ日本の喫茶店文化を紹介する冊子に載っているコーヒー店の店を訪ねて、
当時どのような経緯でその取材があったのかなぁーと聞いてみること。
店のラインナップがなんだかおもしろくて、どういう基準、もしくは誰が選んだのかなぁー
と単純に好奇心がわくようなものだった。
ぱっと見、ジャンルを問わない万遍なさ。
しかし、東京近郊に集中。
そのほかにも新潟のあるコーヒー店がのっていたり・・・
大変興味深いものだった。
そんなわけで、リストで現存するお店を今日は訪ねてみようと思った。
AM11:00
かけそば 大盛りで・・・450円なり。
ほぼ開店と同時で、蕎麦屋の新鮮な空気感が完璧!!!!
職人肌のおやじさんと、奥さんの息がピッタリ。
見ていてすがすがしい。
どんぶりから出汁の香りがふわぁーーっときてもう幸せ。
お蕎麦大好きだなぁー。
そばも柔らかすぎず、硬すぎず。ちょうどいいっす。
腹ごしらえをしたので調査を開始。
PM11:30
築地へ到着
場外市場へ来たので、ついつい牡蠣を食べたくて、生ガキを立ち食い。
うめぇぇぇぇぇー!!!!
あ、そうそう。調査は忘れてないっす・・・
ここ。
ここ。
「網兼」
いったらやってませんでしたーーー
今日は下調べはせずに来たので、これはまぁしょうがない。
やっていたらラッキー程度に思ってました。
隣の乾物屋さんで、おしゃぶり昆布を買いながら聞いてみる。
「隣のコーヒー屋はもうやっていないんですか?」
「いや。火曜と土曜がやっていますよ」
「まぁ今頃来たらやってないけどね・・・」
あーーーまぁちょっと来るのが遅かったもんなぁ
ちょっと所要もあったしなぁー。
月曜日に営業していないなら、ここは自分はだめだ。
それでも食い下がって・・・
「20年ぐらい前に、(これこれこういう)取材の人が来たってわかんないですかねぇー」
と店主と思える50代のおじさんに聞いてみた。
「いやぁーわかんないね。ガイコクジンならいっぱいきてるよぉーーー」
まぁこんなもんかな。
網兼が現在営業していることが確認できただけで良しとしたい。
まぁこの店なら、きっとこの手の取材は逆に珍しいだろうから、記憶がありそうだなぁと思っていた。
店主に直接話を聞いていないので、詳細は不明。
新橋から銀座線で表参道へ。
徒歩で原宿へ・・・
AM13:00
ここは3度目。
相変わらず素敵な店内。
何となくだが、機屋の感じに似ている。
参考にしたのかなぁ。置いてあるカップとか・・・何となく・・・
実は外国へ日本のコーヒー店を紹介するの冊子のリストには、
アンセーニュダンクルの広尾店のほうが載っていたのだが、
ぱっとこっちの原宿店の、いつもいるわりと話好きそうな、
中年のマスターがいれば何か情報が得られるかもと思ったので・・・
原宿のほうへ。
いったら、好青年の若者が。
ぐぅ。
ここでも空振りか。
とりあえずブラジルを注文。
そしたら。バッター交代!!!!
やりました!!!
出た。
出た。
あの中年のマスター。
ありがとうございます。
トイレに行ってたらしい。
お客さんがちらほらいて、忙しそうだったので、おとなしくブラジルを飲みタイミングを見計らう。
苦味が主体の味わい。キョーレツな個性は感じないが良質なコーヒーだった。
ちょうどいいことにお客さんがすべて帰り、さらにさっきいた好青年のバイト君?も
マスターに買い出しに行かされたようだ。
機を見て聞く。
「20年ほど前に、(これこれこういう)取材はなかったですか?」
「俺はわかんないなぁーーー。たくさん取材はあるからねぇー」
「オーナーならわかるかもしれない。」
ということだった。
そうか・・・
じゃあ本店の広尾へ行こう。
リストには広尾店の住所が乗っていたし・・・
そっちだ!!!!
ちょっと、情報の核心部分にいけないので、森林浴。
原宿で森林浴といったらもうここしかありません。
いまは、デング熱を媒介する蚊がいて、大変危険かもしれない。
「明治神宮」
デング熱のせいか知らないが、人はまばらであった。
参道に目立つのは外国人観光客。
曇り気味の空。
少し湿り気を帯びた空気。
むわぁーーっと森の空気。
あーーいいなぁー森。
明治神宮の参道の森は人工林なんです。
1915年に植林自体は始まったそうだが、1921年に森を創るということで、
当時の一流の林学の人たちを集めて構想されたらしい。
1921年に構想され、100年後に広葉樹で構成され、堆肥や手入れの必要がない、
極相林(クライマックス)になるように設計されているという。
極相林(クライマックス)っていうのは簡単にいうと、いわば「森林」が発生して落ち着いている状態(平衡状態)。
くらーーい森って感じです。
(※このクライマックスっていうのは気候条件によっては草原みたいなところがクライマックスの場合があるので、
あくまでも日本の気候条件の中でという意味です。)
設計上では2021年に極相林(クライマックス)を迎えるので、2014年の現在はその状態に近いのでは。
そんなことがなくても、都内で森林浴ができる貴重なスポットだ。
こういう、大きく育った広葉樹にと低層には、暗くても育つアオキやヤツデなんかの
一瞬爬虫類を思わせる、低木たち。
これは極相林(クライマックス)なんだなと思った。
これを見て、いっつも風の谷のナウシカの腐海を連想する。
下図参照。(風の谷のナウシカ。第一巻P9より)
豊かな生態系を感じるのかなんなのかわからないけど・・・
お気に入りの木を撮影しながら歩く。
苔むしたヤツ。
参道をそれていわゆる御苑へ・・・
デング熱のおかげで、虫よけスプレーが常備されている。
曇り空と相まって、さらに湿っぽい。
日本の森林ってこんな感じだよなぁー
子供のころ遊んだ雑木林もこんな感じ。
ブラブラ歩いて、お気に入りの木へ・・・
門のような存在感のこの人。
池の水連を見たり、
キノコを見たり、
隔雲亭の凛とした佇まいがとっても素敵!!!!
いやぁーかっこいいですよね。
花ショウブは咲いてなかったけど、なんか湿った谷地を連想するようなところ。
あずま屋の地面。
そして神宮の本殿。
うーーーん荘厳。
人があまりおらずいい雰囲気であった。
帰りにみた木のこぶ。
なんだか、ちょっと異様。
参道をまた戻る。
この森。とても良い森だなぁといつ来ても思います。
これを創った人達すごいなぁ。
まさに代々木。永久の森っす。
あ、探偵ごっこ忘れるところだった・・・
渋谷で山手線。
恵比寿まで行って、日比谷線で広尾。
恵比寿で乗り換え途中にイモが階段に落ちている(笑)
PM3:30
今度はデミタスを注文。
同じ店なんで雰囲気がそっくり。
当たり前か・・・
なんか、そういや働いている人の空気感も似ている。
話しかける機を狙うため、ゆっくりコーヒーを味わう。
あーさっきのブラジルより面白い。
そこまで刺激的でもなく、そこまで濃厚でもなく。
一瞬独特の世界観がありそうだったが、ぎりぎり弱かった。
しばらくして、マスターの手が空いたので、単刀直入に聞いてみる。
「(これこれこういう)取材はなかったですか」
「残念ですが、私はまだその頃はここにいなくて・・・」
「自由が丘にいるオーナーなら何かわかるかもしれません」
「そのオーナーはいつもいるんですか?」
「だいたい4時くらいに出社しますよ」
おぉーそうなのか・・・
こっちの線でいくと、自由が丘店のオーナーに聞くというのが、核心にいける可能性が高いかな・・・
今日は時間切れなんでおとなしく引き上げることにする。
それにしても、明治神宮の森。ほんとに素晴らしい。
100年を見据えた設計。
創るというか、手を取り合ってああいう素晴らしいものができたって感じ。
自然との協力って感じがする。
あの森を見ていると。
コーヒーもそういう、手を取り合うつくり方もあるんじゃないかな。
こちらでは制御しすぎない。そういう部分。
今日の歩数は20000歩。久々に20000歩台ですね。
満足満足!!!!
お蕎麦。探偵ごっこ。森林浴。
うーーーーん。生きているって素晴らしい。