ザ・ビューティフル展を見に・・・そしてフグレン&人形劇場のカフェに癒される・・・

昨日の夜はかーーーなり食べ過ぎたのと、やはり歩くことがとても好きなので自宅から船橋まで歩く。

大体時間でいうと1時間ぐらいで、4kmぐらい。

このところ気候が良いので歩いていて、大変気持ちが良い。

畑の柿の木がとても新緑が鮮やかだ。

畑の柿木 新緑だ・・・

畑の柿木 新緑だ・・・

 

てくてく歩いて、運動公園前のクスの木。

運動公園前のクスの木

運動公園前のクスの木

根元にあるお稲荷さんが古びていて、時代堆積を感じる。

僕が子供のころから全く変わっていない。

新緑の季節になると、芽吹いているのがわかる。

ブラブラ歩いていると発見も多いですよね。

 

そうして午前中から歩いていって何をしに行ったのかというと、

東京駅そばの三菱一号美術館で開催されている「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義」を見に行ってきました。

開館まで時間があったので、皇居の周辺もブラブラ。

皇居のお堀の石垣

皇居のお堀の石垣

いつもながら、ここの石垣大好きです。

良い職人の仕事を見る感覚で良いと思う。

石垣の組まれ具合が、なんか良い。

 

あと、この小ぶりな建物も好き!!

皇居前の小?楼?とでもいうの?

皇居前の小?楼?とでもいうの?

しげしげと写真にとる。

 

そしてそろそろ時間かなと開館時間十分前に到着。

はい。

三菱一号美術館!!

三菱一号美術館

三菱一号美術館

 

三菱一号美術館のある中庭がとても管理が行き届いており、安らぎを覚える。

開館直後の美術館っていいですねー

「凛」としていて、鑑賞もしやすいし・・・

理想的な鑑賞環境の中見ることができた。

 

お目当ての絵はあるのだが、何か感性に響くものを・・・っていう感じでゴリゴリ鑑賞する。

まずはツボに入ったのは。

「クリストファードレッサーのティーポット」(ぜひリンク先で画像を・・・)

正直これには大笑い。(すみません。でもマジメっす)

なんというかUFOを想像してしまう。

底部の足や上部についたトルコ石の飾りのセンス。

近未来的で特撮映画なんかに出てきそうな感じだった。

1878年のものだというので驚きです。

 

で、お目当ての絵。

ホイッスラー「ノクターン 黒と金―輪転花火」

脳に激しく来る感じではないが、これすんごくイイです。

優しく些細ですごい。

正直画面に描かれたものって、

「公衆の面前で絵の具を投げつけただけで、高額の値をつけるとは!」

と批判されるのがわからないではない、黒い画面に、花火の明かり。

なにが描かれているのだかよくわかんない。って感じ。最初は。

かすかに人物とわかる影が描かれているのみ。

事前にどんな絵かは知っていたが、もっとこう力がみなぎった感じで描かれているかというとそうではない。

正直ファーストインパクトは拍子抜けをする感覚があるが・・・・

少し粘って、絵の波長に脳みそが同調してくると面白い。

 

今日の僕の感じだと、画面中央に描かれている人影がユラユラしてきたり、

黒い画面は慣れてくると、濃淡があってそのようなところがユラユラしたり、

自分の体験でいうと、家の前の公園で夏になると子供たちが花火をやるのだが、

少し離れてみていると、ユラユラ影が花火に照らされている。その影の陰影の感じ。

あのユラユラ感で話しかけてくる感じ。
特にしばらく集中すると、画面右下の(生でみないとわからない)人影の闇の感じが結構ユラユラしてていいです。

全体的に闇(影)がユラユラ蠢いている感覚になってくる・・・

脳に直接話しかけてくるのではなく、画面のもつ力でユラユラしてくる感じ。

うーーーーん脳刺激です。

これは個人的な見解だけど、絵の展示している照明が画面に当たりすぎて却って、闇がわからないのでは?

とも思った。

もう少し暗いところで鑑賞すると、もっと脳みそにきそうな感じがした。

でも、ユラユラ話しかけてくるのは間違いなく、良い対話だった。

そして引き続き展示をみると、ホイッスラーのエッチングもある。

その中でも、「ノクターン バターシー地区から見たテムズ川」

が良かった。

モノクロ写真のようだが、やはり影の感じ。

光というか闇(影)の部分がユラついてる感覚があって小ぶりながらも好きな絵だった。

 

あとはさーーーっと流してみたが、

最後に捕まった絵がある。

それは、ジョージ・フレデリック・ワッツの「内奥の世界の住人」(気になる人はネットで検索してください)

やられました。

やや暗い画面。

緑がかった瞳で、こちらを見ている。

いまの自分の感じではこの瞳にすべてを射抜かれるような印象。

これは誇張ではないが、涙が出そうになった・・・

絵の力がものすごい。

脳に話しかけてくる系統の絵ではないけど、すざましい力のある絵。

あの瞳は忘れない。

生の人間の瞳よりも深く、すべてを射るような瞳。それでいて何のメッセージも僕は感じない。

ただただ射抜かれた。

出会えてよかった・・・

 

ホイッスラーのユラユラした闇。

あの感覚。ダイレクトに脳みそアタックではないが、ああいう感じ・・・

闇ってあるんだろうなぁーととてもよく感じさせられた。

あと内奥の世界の住人。あの瞳に出会えて良かった。収穫があった。

 

それから移動して、代々木公園まで・・・

地下鉄に乗ってもさっきの瞳の余韻がすごく、ちょっと涙ぐみそうになる。

そして代々木公園へ。

歩いて近くの、今話題のサードウェーブの「フグレントウキョウ」

フグレントウキョウ

フグレントウキョウ

店内はとても洒落。

外には椅子もあって、気候のよいこの季節はそちらの席もおすすめ。

まずは、エスプレッソ。

非常によくまとまっている。

自分的には焦がし醤油的な感じがあり、やはり酸味とエスプレッソによくあるチョコ感を感じ、

綺麗にまとまっている印象。

刺激的な感じはなく、ストレートでも飲める感覚。

 

そしてエアロプレスのコーヒー。

銘柄はケニア カンゴチヨだったかな・・・

酸味が明るく、いやらしい感じが全くなく飲みやすい。

ジュース的な感覚。

本を片手にぐいぐいイケる感じだろう。

 

それから・・・実はここから近かった、裏渋谷の僕のお気に入りの本屋さん。

「シブヤパブリッシング&ブックセラーズ」

シブヤパブリッシング&ブックセラー

シブヤパブリッシング&ブックセラー

いつも行くたびに本の陳列が変わっていて(僕が訪れるのが頻繁ではないが・・・)とてもいい。

今日もやっぱりツボな感じが・・・

たとえば最近すきな、エンデの鏡の中の鏡があったり、佐内正史の詩集(写真家だが)があったり・・・

本の陳列から発してくるメッセージが、常になんか面白いもんありそーって感じで興味深い。

ここの本の陳列のマネジメントしている人は本当にすごいと感心させられる。

 

そして、代々木公園前からあるいて歩いて・・・・

新宿駅南口から歩いてすぐの、「プーク人形劇場」に併設しているカフェ。

これは良いスポット 人形劇場プーク併設カフェ

これは良いスポット 人形劇場プーク併設カフェ

ここ、大変好き。

なんていうかホットする感じ。

またエスプレッソが200円と良心的。

なんていうか・・・懐かしい。

気張った感が全くなくなんだか素敵。

かなり好きだと思う。

店内というか奥に、指人形とかなんかそんなグッズ。ほっとする。いいねぇ。こんなの。

久々の感触っす。

人形劇なんかも見てみたかったが、本日は開催されていないよう・・・

ここで一息ついて帰りました。

なんかうまくは言えないけど、ほぉーーーーーっとするっす。

新宿に来たら行きたいなぁここへ。

 

歩数稼ぎのおかげで、今日はななんと22000歩。12キロぐらい歩いたかなぁー

いい芸術作品見て、喫茶店でお茶して・・・

今日も良い一日であった。