ボンベイの激辛カレーの後のコーヒーからのストリームヴァレー

今日は柏へお出かけした。

一つはもう一度カレーの後のコーヒーを味わうこと。

もう一つは、幻の名コーヒー店「コリアス」の名前を久々に目にしたからだった。

柏はこの建築で有名ですよね。

これ。

「そごう柏店」

柏 そごう いい建築!!

柏 そごう いい建築!!

 

いかにも1970年代の夢が詰まった建築。

空中レストランが同時多発的にできた時代でもあったのだろう。

空中回転レストランがエンターテイメントの象徴だった時代の名残だ。

壁面の△の模様も前近代的な装飾で良い。

船橋の西武デパートの壁面なんかにも通じる良さがある。

船橋西武 壁面 良い壁面模様

船橋西武 壁面 良い壁面模様

ウルトラマンだとか、岡本太郎の太陽の塔とか、ちょっと古いけど東京モノレールとか、(あのロゴ好きっす)

新幹線0系だとか・・・

あの空中レストランは、そんな時代の余韻を感じさせるものだ。

それ以後に生まれた僕はあくまでも余韻としか感じられないが、街の中にそうした気配があって良いと思う。

いまでは決して眺望は良くないだろう。

いつの時代だって人々は高いところが好きなんだと思う。

なんでしょうね。

僕も馬鹿なので大好きです。

 

さて、そんなわけで「ボンベイ」へやってきました。

ボンベイ 柏西口店

ボンベイ 柏西口店

辛い物に目がない僕はいっつも激辛のカシミールカレーを注文します。

はいこれね。

写真撮るより食べたーい

写真撮るより食べたーい

 

やっぱり今日も辛かった。

どっちらかというとサラサラとしているカレー。

カシミールはビシバシ辛さが来る。

で、あとはデミグラスソースを伸ばしたような酸味を感じさせる味わい。

これを書いている今もよだれが出てくる・・・

 

そしてだ。

これが今日の目的です。

でたーーーボンベイのデミタス!!

でたーーーボンベイのデミタス!!

カレー屋のコーヒー。

可愛げのあるチョコレートと角砂糖が添えられてくる。

ミルクはないのがミソ。

ビリビリの口をチョコレートの甘味でクールダウン。

まだビリビリしているけど、一口コーヒーをすする。

 

むがぁー

辛さで味がわかんない&コーヒーの温度が高く刺激が強くて味わうどころじゃなかった。

ここで角砂糖を入れて、少し冷ます。

ふがぁー。

いいいいいいいぃ。

辛さで繊細な味を感じられないところに、甘味を帯びた苦い液体。

素敵です。

最後の一滴までゆっくり味わえる。

あーーー満足っす。

カップに少し残ったコーヒーも大事に味わった。

 

に、しても隣に座った僕と同じ注文した人食べるのクソ早かったなぁー

あれは辛さの勢いで食べてる感じだわー。

ぼわぁぁぁぁって食べてましたね。

食後のコーヒーも接客担当のお姉さんが早めに持ってきてたもんなぁー

 

 

はい。

それから舌のクールダウンにちょうど良いぐらいの距離が離れている、ストリームヴァレー。

ゆるゆる歩いて30分はかかるだろうか・・・

行く途中の道に咲いている桜が見ごろで素晴らしい。

桜の沿道

桜の沿道

綺麗ですね。

はい。

柏のスタバならぬストバ・・・・「ストリームヴァレー」

ストリームヴァレー3.31

ストリームヴァレー3.31

桜が咲いていたので花見がてら流れてくる客が多そうだなぁーと思っていたら、やっぱりそう。

カウンターに座るなり「濃厚モカマタリ下さい」

しげしげ見られる。

確かに。

メニューにないので注文するときは、しげしげと様子見ながら池田さんに聞いてみてください。

このマスターの池田さんのしげしげ感が大好き。

「盛岡のUさんがバーテンダースーツどうのこうのっていってました」

と言ったら笑った。

濃厚モカマタリ

深めの焙煎。

うまい。

それほど飲みづらさは感じない。

大坊珈琲店のモカのデミタスより薄い感じかな。

モカの残滓がある感覚。

冷たくなってくると、より開いてきてモカの香りがするなぁーって感じ。

脳みそにきそうだけど、脳みそに来る閾値(しきいち)が上がっているので、顔の中でいったらアゴぐらいまで(わかる人にはわかるか?!)

上質のコーヒーだなぁと思う。

 

 

店が結構混んでいるので、本棚にあった古田織部を題材にした「へうげもん」という漫画を読む。

読みながら、タイミングを見計らって、お勧めの濃厚タイプのコーヒーをと・・・

そうすると池田さんが「コヴェントガーデンがあります」と

もう原料の豆がないのであと一月飲めるかと・・・とのこと

これは、Uさん効果で聞けた話だが(Uさんありがとー)、コリアスの頃から伝わるブレンドらしい。コードネームは「S1」というらしい。

さっきの柏のそごうじゃないけど、時代の残滓が感じられるというか・・・

でてきた

コヴェントガーデン(濃厚タイプ)

コレ。

いいっす。

無茶苦茶いいブレンド。

あくまでも自分の主観だが、時間感覚でいうと、真ん中が一番絶好だった。

甘く、ナッツやウッディーさを感じながらもかすかに酸味を出しつつかーーーーーーーなり調和がとれている。

一口。

二口。

飲み進めていくと何となくステンレスでできた美しい球体を感じる。

その球体の端が金色に輝いて三日月になったような・・・・(あくまでも主観的なイメージです)

真ん中で、甘味に絡まるナッティー&ウッディーさが頂点に達してそんな感じだった。

じわじわ脳みそに来る感じだった。

あとは▲かんじで綺麗なバランスを残して引いていく。

これは記憶に残る一杯でした。

以前のんだ濃厚ブルマンより、印象に残った。

味のインパクトは濃厚ブルマンが強いのだけど、こうバランス感覚というか・・・・

頭が下がる仕事でした。

すげぇぇーーーー

くわぁぁぁっぁぁー!!

写真でいうとこんなイメージか・・・

僕の脳内イメージ

僕の脳内イメージ

 

それから、店内がかなり込み合ってきた。

3杯目のお勧めブレンドを濃厚タイプで。コードネームは「S2」

時間かかりますけど・・・・

って感じで待っている間に「へうげもん」を一巻~九巻まで読んでしまった。

かなりお店混んでました。

 

で、読んでいて一番極まったのが、4巻で、織部殿が金の茶器をくさして仲間と笑っているところ・・・

ぜんぜん伝わらないのを覚悟で書くが、先日行った駒沢大学前にある、誰も知らないコーヒーワールド「ハーモニー」の

黒澤さんスーパーフルボディーを注文した時に、

うやうやしく、下からカップの内側が金色の(たぶんにイギリスのコールポートのものだろう)取り出して

嬉しそうにスーパーフルボディーを出してくれた時を思い出してしまい笑う。

全くハーモニーの黒澤さんのコーヒーがそういう贅沢派手好みということではないです。(念のため)

単純にその金色の茶器からハーモニーの黒澤さんが思い出されて、ツボに入り笑う。

それを見ていた池田さんも笑っておられた・・・

はい。

お勧めブレンド。第二弾。

こっちはエチオピアモカベースらしい・・・

明るい・・・

よーーーくまとまっている。

明るいブレンドだ・・・

美味しい。

個人的にはさっきのコヴェントガーデンのが凄みを感じる。

疲れさせない、コーヒー。

今の感じのコーヒーにあるようなフルーティー先行の味わいではない。

ちゃんと一線を画している。

でもエチオピアモカだなぁーと感じさせるが、そうでもない。

タンザニアも入れているらしい。

あーーーいいコーヒーだった。

結局3時間弱いて、時間切れ。

東武野田線でお家に帰りました。

若干少な目の1万歩。

いやはや。大満足な一日であった。

記憶に残るブレンドありがとうございます!!

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