今日はコーヒー屋さんを3軒はしごしてきました。
まずは本八幡の「萌季屋」さん。
先日世田谷の巨匠「珈琲工房HORIGUCHI」で堀口氏が今年自信をもってお勧めするケニアを飲んできた。
同じ堀口グループ(LCF)の「萌季屋」さんではどのような表現になるのかを研究してみたかった。
つまり同じ豆が店によってどのように違うかを知りたかったんです。
よくありますでしょ?
ショパンの子犬のワルツをコルトーが演奏したのとアシュケナージが演奏したのでは雰囲気違うみたいな・・・
その差異を楽しんでみたい。つまりはオタクなんです。
オリジナルの「珈琲工房HORIGUCHI」と「萌季屋」のものを比較してみたかったのです。
はてさて「萌季屋」さんはどうだったか?
ローストの段階が「HORIGUCHI」で飲んだときと違ったけど「萌季屋」のケニア美味しかったです。
「萌季屋」のフルシティーローストの酸味がギリギリなくなるぐらいのギリギリで煎り止めしていて、しっかりと焙煎している人の意思を感じる一杯だった。
苦味勝ちなのだがギリギリ酸味も入っている感じでした。
ローストしている人の意思を「HORIGUCHI」のものより感じました。
相変わらず美味しかったです。「萌季屋」さん。
そして今日本当に書きたいのはココ。
謎の店!!
場所はいえません。
‘自家焙煎珈琲‘の文字に引かれて営業しているのかといぶかりながらも入った。
なにか古臭そうなショーウィンドウからキョーレツな磁場が発せられていて、原付で引き返す。
入ったらゼンゼン営業していない感じ。
でも、ご主人は快く迎えてくれた。
営業はしていないので、昔の店の道具が難破船のようにごっちゃリおかれている。
ご主人のわんちゃんがまとわりついてくる。
ごみは床に散らばってお世辞にも綺麗とはいえなかった。
テーブルにはパック入りの焼酎があってソレを飲みながら仕事をしているようだ。
わちゃーと思ったけど、乗りかかった船なのでコーヒーを飲ませてくださいといった。
出してくれたコーヒーはかなり美味しい部類のコーヒー。
すっきりと透明で甘みがある。
しかも意外にコクもある。
あぁ難破船のようなところにいる、このご主人は本物だと思った。
さらに驚いたのはコーヒーを淹れるドリッパー。
現在のコーヒー業界で主流になりつつある、円錐ドリッパー。
これね
これのきっと開発当時の原点を見た。
いまはコーヒーサイフォン株式会社からコーノ式円錐ドリッパー、
ハリオから円錐ドリッパー
が有名だが、この謎の店のご主人が使っていたのはぜんぜん見たこともない銅製の円錐ドリッパー。
しかもかなり古い。
マジかよと思った。
オレが開発したんだよとご主人はおっしゃってたが案外そうかも知れない。
円錐ドリッパーは僕が知る限り、コーノ式が元祖かと思っていたが、このご主人の手作りドリッパーが元祖だと思う。
難破船のような店内にはなんかお宝がいっぱいありそうだが、初対面であまり見るのも悪いので今日は一杯だけのんで退出することにした。
「500円ぐらいですかねぇ」
「いやいいんんだよお金は。」
「いやいやいやいやいやぁー だめですよ」
「じゃあー250円だよ」
って250円置いてきました。
なによりコーヒーの話をしてとても嬉しそうなご主人に僕も嬉しくなった。
「また遊びによってください」
ってご主人いってました。
プレイスレスな体験したです。
かなりの収穫だった。
自分がコーヒー店やってなければ絶対入れなかっただろう店。
また必ず来ます。
そしてさらに「と庵」にもいく。
ここは以前船橋の港に係留された船で営業しているラム酒のバー。
「ディープ ブルー」のマスターに教えてもらった店。
「と庵」ではエルサルバトルを飲む。
かなり深煎りのコーヒー。
こちらはこちらで美味しかった。
驚いたのはカウンターにあったかなり浅煎りの豆。
食べさせてもらったが節分の大豆みたいな味わい。
こりゃー超浅煎り系だなと思い豆を購入した。
まぁ3軒はしごしてコーヒーな一日でした。
謎の店は本当に収穫だった。
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