東京都現代美術館の「特撮博物館」展へ行く

今日はゴリ男君に乗ってMOT(東京都現代美術館)まで出掛けていった。

 

先日お客様からMOTでやってる「館長 廣野秀明 特撮博物館」という企画展のチケットを頂いたんです。

特撮博物館 チケット

特撮博物館 チケット

ゲージュツの秋なんでこういう贈り物は大変に嬉しい。
しかも月曜日(今日だけ特別)に開館しているなんてとっても素敵です。

僕の住んでる千葉県船橋市から、MOTのある東京都江東区の木場まで原付のゴリ男君で行くのは結構大変。

何が大変かっていうと、白馬に乗った青魔導師がいて僕に呪いのお札を貼り付けてくるんです。

先日は「ニダンカイ ウセツ」という呪いのお札を授けられ、財布から急にお金が消えた。

 

どういうこっちゃの?

 

まぁそれは僕がいけないのですが、朝の交通量の多い時間なんで白馬の青魔導師がいるいる。

赤い光を放たれ、うーうーと青魔導師がうなってきたら即座に観念するしかない。

いっつもバックミラーで後ろを警戒しながら、木場の美術館に無事にたどり着いた。
 

 

で、肝心のMOT(東京都現代美術館)。ここは何回か訪れたことがあります。
エントランスの高めの空間が特徴的。

巨大な三角の丸穴が印象的エントランス

巨大な三角の丸穴が印象的エントランス

さて、それで特撮博物館。
実は特撮ものって子供の頃に熱中しなかったんです。

僕の世代だと特撮ものはなんだろう?
っていう感じで全くわからない。
館内は月曜日だというのに男の30~50代くらいの男性客が多い。
しかも結構混んでいる。

ウルトラマンやゴジラぐらいならわかるけどその他の物がゼンゼンわからず軽く流してみた。

他の人は展示された宇宙船や怪獣と戦う秘密兵器、ウルトラマンに似たなんちゃらマンの抜け殻にをかなり凝視していた。
で、まぁ流してすべて終わるかなぁーと思ったら、展示後半にあった今回の目玉。

風の谷のナウシカに出てきた、恐ろしい「巨神兵」が東京に現れるというストーリーの

 

「巨神兵東京に現わる」

 

という短編映画が意外に面白かった。

 

小学生低学年の時に同じクラスの女の子の誕生日会に呼ばれて、そのときにテレビで風の谷のナウシカを流していた。

 

結局最後までは見れなかったけど、火の七日間戦争の巨神兵がヌラヌラと動いている姿が衝撃的に怖くてしばらくもうじき世界が終わると思ってた。

あのナウシカにでてくる巨神兵はそれだけ小さい僕に衝撃をあたえた。

 

そんな巨神兵が出てきていたのでもう釘付け。アレの恐ろしさをクローズアップしてました。
映画に出てきた言葉でたしか、

 

「創造主だけを神というのでない。畏れを感じるものを神という」

 

あぁ本当そうだよ。と感じ入りました。
普段はコーヒーの神に仕えているけど(けっこう真面目なトーンです)、根源的な畏れっていう感情も神に対してあるんだなと真面目に思った。

 

それでさらに、短編映画で使われていたミニチュアのビルが破壊される方法などを具体的に展示や映像で解説されていたりして、

ホッホーなるほどなるほど 

と一丁前に特撮技術の最先端に触れられた気がするという仕掛けで大変すばらしい。
あの熱線でドロドロに溶けたビルはこんなつくり方なのかー、とか大変に興味をそそられた。

 

最後にミニチュアに入って撮影できるコーナーもあって面白い。

さっきの映画の風景に入り込める

さっきの映画の風景に入り込める みんな熱心に写真撮ってました

やっぱりカメラに写らない裏は何にもないのね・・・

 

ミニチュアビルの裏側

ミニチュアビルの裏側 右側に「ウルトラマン 映画」?の文字が・・・

表側だとこんなに精巧なミニチュア。

表は精巧なビルディング 集合住宅でしょう

表は精巧なビルディング 集合住宅でしょう

 

そして、企画展を見て、さらに常設展の現代ゲージュツを見て美術館をあとにした。

 

現代ゲージュツは真っ白なキャンバスに「君主」といった題名で、今の僕には理解に苦しみ頭が痛かった。

その中では小瀬村真美さんの「Frozen」が好きでした。
映像作品ですが、黒いインクの染みが広がっていって・・・

個人的には展示左側のカーテンにやられました。(意味不明)

映像の左側に展示されたカーテンの襞が作る影がインクの染みを凝視していたら急に意味があるように思えて世界が変わった。(僕だけ?)

まぁ言葉でゲージュツは表現できない。
気になる人は見に行ってください。

あぁ。ゲージュツの秋がやってきましたねぇー。

また美術館行きたいです。
コーヒーもゲージュツの秋といい友達だと思います。