今日はいいアウトプットにはいいインプットってことで、南青山にある「根津美術館」まで出掛けていった。
目的の尾形光琳の『燕子花図』(かきつばた ず)を見てきた。
自分としてはとてもよかった。感動してサムイボでました。背景から、カキツバタの存在が浮き出てる感じがグッとくる。
それから、南青山を散策。
ブラブラしていたら銭湯を発見した。
そして良いことを思いついた。
実はこの銭湯のすぐ裏に「大坊珈琲店」という昔からコーヒー好きには知られているお店がある。
そのコーヒー屋に行くのは予定していたのだが、素晴らしいアイディアが浮かぶ。
風呂上りのビールならぬ、風呂上りのコーヒー!!
まぁこれはうちの常連のお客さんの受け売りなんだが、この最高のチャンスに実行しない手はない。
いかにも地元民のように風呂屋へいって珈琲屋。
ちょっとさっぱりした様子での珈琲屋。
その銭湯は清水湯といい、今風の新しい銭湯。あくまでも銭湯なので入浴料が450円。
安い!!
12時の開店なのでしばらく待つ。
お年寄りが自然と集まってきて、話し好きのお年寄りと会話になる。
おばさん「まだ12時からだからあと19分あるわよ」
おばさん「お兄ちゃんどっから来たの?」
僕「あっ 千葉の船橋から来ました。ちょっと散歩してたんです」
おばさん「あらぁー 船橋って言ったら船橋ヘルスセンターだわよねぇ 知ってる?」
僕「えぇ 話には聞いたことありますよ。」
おばさん「私もねよく行ったのよ。懐かしい。そのときの彼氏が競馬好きでね・・・」
おじさん「あら 姉さん 久しぶり」
おばさん「あら 久しぶりじゃない あ。この人?よく通勤のバスで一緒だったのよぉ」
僕「あ どうもー」
おじさん「昔は晴海ふ頭のバスがねぇー あの路線良かったよなぁー」
ってな感じで新しい建物の銭湯なのに、近所のお年寄りが日課のように通って来ていて、僕はその会話に加わることができた。
昭和の東京が今もしっかり息づいているのだなぁと思った。
南青山も一見オシャレな街と思われるが、こうした昭和の東京風情が案外あるのだろう。
肝心のお風呂はとっても綺麗で良かった。
この銭湯はおすすめです。「清水湯」
さっぱりして冷たい牛乳でも飲みたいところだが、コーヒー馬鹿の僕はグッとこらえる。
それで、「大坊珈琲店」へ・・・
ちょうど風呂上りだったので、水がすごく美味しく感じられた。
思わず一気に飲み干す。
たぶん店のお兄さんは引いたと思う。
ネルで丁寧に抽出されたコーヒーは昔ながらの苦い深煎りのコーヒー。
美味しかった。
この味を手回しの焙煎機で出すというのだから、驚きです。
風呂上りのコーヒーをゆっくり堪能してから、もう一度銭湯の前をとおる。
さっき会話したおじさんがいたら挨拶したかったなぁーと思って見たけど誰もいなかった。
また、あのおじさんやおばさんに会ったら覚えているだろうか?