いやはや。タイフーーンな一日。
嵐とともにトーキョーに関さんがやってきた!!
いろいろな意味で大変に思い出に残る貴重な一日であった。
今日はお世話になっている、盛岡の機屋の関さん一家とそこのスタッフの長山さん。
そして、僕の計5人でコーヒーツアーをしたのだ。
でも、でもその前に・・・・
いつものおなじみ、「ドトールコーヒー船橋南口店」
先日から、僕のお店とドトールにおいてあるモランゴというコーヒーを飲みに行きました。
モランゴとはポルトガル語で苺という意味で、その名前の通り苺のような風味がするコーヒーです。
それを、先日から僕のところと、裏メニューということでマサミ氏のところにこっそりおいてあるんです。
僕のところに置いてあるものと、マサミ氏のところに置いてあるものは違う焙煎の思想のもので、
長くゆっくり火を入れたものと、さーーーーーっと火を入れたものの違い。
詳しく言うと、僕のところは26分ぐらいで1ハゼ終了ぐらいまで、少しジリジリ火を入れた感じ。
マサミ氏のところには13分半ぐらいで1ハゼの途中までもっていった感じ。
それぞれがそれぞれで面白いです。
で、そのさーーーーっと火を入れたモランゴ(苺)を飲みに行きました。
ペーパードリップで。
くほーーー酸味がふろーーらるっす。
飲みやすい。
僕自身が淹れたものよりおいしい。
すこうし冷めてくると、若い苺のような感覚から甘くなってきます。
それが冷めて冷たくなるまで続く感じ。
マサミ氏用のスペシャル焙煎を僕が淹れたときは、もっとゴギーーーって酸味に寄りすぎていて
ほかのものが見えなかった。
マサミ氏が淹れるとちゃんと少し冷めてきたときに若い苺がしっかり見えました。
さらに同時に、エアロプレスで淹れた苺も飲みました。
エアロプレスで抽出された液体を薄める前の原液は、ブチャーーーすっぺーーーーーって感じでしたが、
薄めると、ほんのり酸っぱ苦い感じ。
何も言わないでだされたら、都内のサードウェーブで飲めるようなタイプのコーヒー
といって全く差し支えない感覚。
まぁでも苺感はペーパーで淹れたときのほうが鮮やかだったかなぁーと思いました。
そして、会話はもっぱら10月22日に船橋で開催される、
船橋コーヒー祭(船橋コーヒーフェスティバル)話。
時間がない中少しだけその話もできました。
そして、関さんたちを迎えるために東京駅へ・・・
東京駅まで向かう総武線から外を見ると、間欠的に降る雨と風が台風の感じ。
無事に目的がかなえられればと思った。
東京駅について、無事に東北新幹線が動いていることを確認。
新幹線の改札付近の人のごった返しを見ていると結構時間つぶしになる。
切符がまがってもうたーーーって改札員に報告して入ってくる関西弁の人。
列に並んで見ず知らずの?人に話しかけるっギターをもった、チョイ悪風の外国人。
いそいそとJRパスというきっと外国人向けの券で改札を通る人たち。
半狂ら気味で子供たちを連れて歩く母親。
うぉーーー夏休みの新幹線乗り場ってすげぇなぁーーーと思いました。
そして、無事に関さんたちと合流。
まずは、ベアーポンドエスプレッソ(熊沼)へ!!!!!
電車大丈夫か?!
関さんはそんなに気にしていないようだったが、電車が止まっていないかが僕はものすごく気になった。
東京駅からの中央線と小田急線は無事だった。
ちょうどベアポンドの開店時間にぴったりぐらいに到着。
店の前についたら、無情にもシャッターが閉まっていた。
CLOSEの文字も見える。
ここまで来てだめだったか・・・
確かに、ベアポンドのお店の感じではちょっと台風の風や雨の中営業するのはちょっと無理だろうなぁと
うっすら思ってました。
店の中をのぞくと、人影と電気がついている。
助かった。
台風の影響で、ちょっと開店が遅れているのだろう。
その後の予定もあるので、待てるだけ待って、入れないときはあきらめようと・・・
外は土砂降りの雨。
せっかく盛岡からベアポンドのエンジェルステインを飲みに来ているので、
なんとか、行けそうな時間に開いてくれ!!と念じる。
近くのコンビニで待っていたが開く気配がないので、関さんがもともと働いていた、
花泥棒の下北沢(北口店)へ・・・
しかーーし、ここもまだ開店していない。
で、もう一度ベアポンドへ引き返す。
そうすると、うれしいことに、シャッターが開いている。
が・・・まだOPENではない。
あきらめきれないので、そばのお店の軒先で見守っていると、田中さんの奥さんが入っていった。
おぉーー。これはいける!!
ほどなくして開店。
よかった。
今日はどうしても一件目にここに来たかった!!
さてさてエンジェルステイン。
じじじじっじーーーー。
先日のよりも今日のものは(自分の体調もあるかもしれないけど)苦みに寄っている。
苦み&しょっぱみからの酸味にじーーりじーーり抜ける感覚。
先日感じた鰹節感は全くなかった。
どちらが良いとかそういうことではなく、自分がそういう風に感じた。
苦み&しょっぱみから酸味のじーーりじーーりって感じ。
相変わらずの濃茶のようなコーヒー。
一緒にいった機屋の長山さんは、ジビエのソースにかかってそうな感じと面白い感想を言っていたのが
印象的だった。
すこし行儀が悪いけど、今日はカップのそこに残ったシミも舌を伸ばしてなめて楽しみました。
粉の感覚があるので、口の中に入れると長い時間楽しめる感覚がある。
じーーりじーーり今日も楽しみました。
さすがに台風がかなり盛り上がっているので、店内にいるのは僕たちだけであった。
飲み終わってサクッとお店をでた。
また来れてとてもうれしい。
それから昼食。
関さんの希望で青春の幻影をもとめ、吉祥寺の上杉か、ホープ軒へ行こうとしたけど、
ちょっと時間が厳しい。
そんなわけで、下北沢のなんか知らないイタリアンの店で昼食をとる。
それから関さんの青春の幻影をもとめて、そして、昼食の口を切り替える為に花泥棒(下北沢店)へ
ここではそれぞれ思い思いのモノを。
長山さんはマタリ
僕はブラジル
関さんはカフェオレ
関さんの奥さんはウィンナーコーヒー
関さんの娘さんはキリマンジェロ
焙煎機がここにあったとか、店の絨毯がいいとか、そんな話をしていた。
僕自身はカフェオレを飲んでいる関さんが衝撃的であった。
しかもカップがでかすぎる(笑)
僕自身がのんだブラジルおいしかったです。
ほわぁーーとしていました。
酸、苦い甘いからのほんわぁーーと。展開時間は短いが、おいしい感じのコーヒーだった。
次にベアポンドへ来たときは花泥棒も寄りたいなぁと思いました。
それから移動して今回のツアーの大きな目的地へ。
台風なのに無事について本当に良かった。
電車が止まったりいろいろな障害が来るかと思えばそんなこともなく、
ほぼほぼ予定通りに到着。
またあの方のコーヒーが飲めるとは!!
無茶苦茶幸せです。
しかもベアポンドからの流れで・・・ぐぐぐ・・・コーヒーピーポーーピーポーです。
関さんとあの方との会話から始まる。
関さんが店を始めたころのことや、最初がどんなんだったかなど、正直僕は知らないことが聞けた。
それから、まずは薄めにいれたコーヒー。
初めてこの濃度のモノをちゃんと一杯飲みましたがとてもおいしいです。
やわらかい印象の感じ。
舌に刺激なところがなく、苦みにバウンドしつつ甘味に昇華されていく。
ふんわぁーーーと。飲んでいて自然に飲める感覚。
くほーーー。すーーって飲んでしまう感覚です。
上に上がる感じがありましたです。
そして自然に関さんとあの方との焙煎のポイントについての会話。
僕は2人がどのポイントを意識しているかというのが会話から結構漏れ出ていて、
それを聞くのが楽しかったし、純粋にそれを文章に起こしても、ものすごくよいものになるんじゃないかなぁ
と思い、その場に僕がいれることをすげぇ幸せに感じました。
あの方はふっと消えるポイント。そうするとコーヒーにしたときに甘味を感じる。
特にそれを濃く創ったら一番強く。
関さんは香り。どういう濃度で作ってもいいけど、香りが残る感覚。
今はない吉祥寺もかのアルベルトブレンドを飲んだ時に、家に帰るまでその感じが残っている。
そんなものを残す感覚。ということを話の最中に言っていた。
ランブルなどの話も交えつつ、お互いのコーヒーのことを2人とも楽しそうに話をしていたのが
すごくよかったなぁと思いました。
僕のとらえている感じでいうと、あの方のコーヒーは気体感。
ふわーーっとした霧とか、雲。そんな感じ。そこにしっかりとした意思の力をくみ取る。
片や関さんのコーヒーは花びらが次々に開いていく感覚。
両者とも、地下の洞窟にたたえられた湖の水みたいな透明感が共通に思えます。
それから、濃く作ったあの方のコーヒー。
おぉーーーー来てます。
今日のはしっかり芯があってそこに甘味がまとわれている感覚。
上昇感というよりも、黒い球体の周りにフワァーーーっと煙がまとっている感覚。
うげぇーーー今日も来てよかったーーー
コーヒー味わっているときは2人の貴重な会話を聞き洩らした・・・あいやーー
それからさらに余興で僕が持って行った酸っぱいコロンビア。
おぉーーーすっぺーーーー
あの方が淹れてもちゃんと反映されるんだなぁと思いました。
関さんの評はまだ焙煎未了という感じでしたが、酸味のあとの消える感じがぉぃーーと思いました。
あの方がコーヒーを淹れている間聞こえるのは外の大雨の音。
かすかなエヴァンスのピアノ。
エトガーエンデの絵を思い出すような背中。
あーーーいい時間をいただいた。
あれよあれよと、2時間半ぐらいコーヒーを囲みながら話をしていた。
何はともあれ、お互い違う部分でコーヒーは創っているのだろうけど、楽しそうに会話をしていたのが
すごくよかったし、その場にいられたというのが何とも幸せでした。
あーー面白かった。
それから、次は吉祥寺のホープ軒で関さんの青春の幻影を求めにいくという話も出たが、
やっぱり今日はランブルへ・・・
今日のランブルは、台風のせいか、時間帯のせいか、お客さんは少なかった。
落ち着いてコーヒーが飲める感じでした。
皆さん思い思いのモノを。
僕はまずは
コスタリカ 04‘
おぉーーーいいです。
酸味かちの中にちょっと赤えんどう系の感じがあって。
ほめぇーーーって感じ。
ちょっと夕方遅いので、僕がほわーーっとして感想がうすいです(笑)
そして、
ニカラグア サンドライ
ぼーーーこれはこれは・・・
サンドライってわかる!!って感じ。
銘柄はわからないけど、たぶんブラインドでもサンドライでしょう?と当てられそうな感じ。
なんかこれは以前、銘柄を忘れたけどなんやったかなぁ、ミカフェートの豆を飲んだ時の
ナチュラルの感じに近い。(ちょっとなんの豆だったか記憶があいまい)
もしくは、缶コーヒーでナチュラルの香りを付けたやつがあったように思ったけど、
それをものすごーーーーーーーーーーーーーく上品にしてランブルにしかないようにしたような感じ。
この味わいは僕はランブルでは初めて味わいました。
匂いがしっかり来ましたです。
また今度のんでみよーーー
座っていると、会社帰りのお客さんたちが続々と入ってくる。
関さんは3杯目を飲みたそうにしていたが、帰りの新幹線の時間もあるので、
そそくさと引き上げる。
記念写真。
いやーーーーーーー今日はすごく貴重な一日。
いろいろなコーヒー飲んだです。
ドトール。
ベアポンド。
あの方。
ランブル。
コーヒー業界は今いろいろな価値観が交錯としている。
きっと飲み手も交錯としている。
様々なコーヒーもあるし、情報が氾濫としている。
そういうものに惑わされずに、今ここの目の前にあるカップに表現されたコーヒーを感じる力。
提供したらもうお客さんがどう飲もうと勝手だろうけど、
こんなに魑魅魍魎といろいろなコーヒーが乱立している世の中。
どのコーヒーが良いか・・・というよりは、目の前のコーヒーを味わう力。
スタイル、ファッション、ストーリー。そういうことではなく。目の前の一杯。
そこを存分に味わう。
そのためには、会話しない。させないというのも一つの考え方だし、僕自身はむちゃくちゃ聞きます。
その人が感じたことを。それを目の前のカップを通して話ができるのがとても楽しいなぁと感じました。
とても思い出に残る一日。
16000歩。
来週8月29日(月)~8月31日(水)珈琲合宿@機屋 の為お休みです。
ブログ更新は順次追って更新します。
お楽しみに!!