コーヒー好きのみなさんすみません。
今日はコーヒーネタないです。
さて、たまにあるこういう日。
今日は大磯まで、小澤忠恭氏の写真の展示を見に行ってきました。
大磯。
そこはどんなところだろう。
大磯ロングビーチという言葉がまずは思い浮かぶ。
他はちょっとイメージがわかないなぁという感覚。
地図を見ると、江の島からだーーーーっと伊豆半島の付け根まで広がる湾。
そのほぼ真ん中あたりに位置する。
船橋からだと、総武線快速で品川まで行き、品川から東海道線へ乗り換えていくのが良い。
東海道線で、横浜を超えたのがいつぐらいか忘れるほど乗車していない。
東海道といったら、僕は阿呆列車を思い出す。
阿呆列車とは、内田百閒という人の随筆で、まぁ列車に乗った紀行文。
旅情も感じるし、百閒先生とヒマラヤ山系とのやり取りがすこぶる面白いです。
何か大磯のことが書いてあるかなと思い、阿呆列車を久しぶりにめくってみたら、
「大磯にとまりませんね」で始まる一連の会話が目に留まった。
ま、気になった方は是非読んでみてください。お勧めです。
大磯。
降りてみたら小さい駅。
こういった場所へ降りると、旅情を感じます。
大磯の駅から歩いてすぐそば。
ここで小澤忠恭氏の写真が展示されている。
(詳しく見たい方は、ここを。ページ中ほどから下にある「旅アーカイブス」にある
イスタンブールが好きです。小澤忠恭氏のデビュー作らしく、アツアツのトーストを食べている感じが出てます。
写真もパソコンや、デジタルカメラの液晶でみるものと、実際に紙にプリントされたものは全然別ものだった。
ギャラリーに入ってから、ほどなく忠恭氏が入ってくる。
重々しく話す感じかなと勝手に思っていたが、快活にビシバシ話す感覚。
体つきもほっそりとしている印象で、活発な印象を受けた。
とてもお話ししやすい雰囲気で、色々お話しができたのがとても嬉しかった。
中でも興味深いのが、「写真が撮影された時間に見るのが一番いいよ」ということをおっしゃっていて、
ほげぇ。そうなのか・・・と。
星空の写真があったが、それはやっぱり夜の暗い光の中で見るのがいいといっていた。
撮影された写真は写真だけど、紙に印刷されて、壁に飾られている状態。
そしてそれを朝に見たり夕方見たり。印象が変わる。
そんな風に印刷をしたと。
あぎぃ。
例えば、同じ“ブラジル”というコーヒーでも、カップや抽出の濃度、量。
そういうところで完成されたコーヒーは違ってくる。
豆は焙煎されただけでなく、抽出されて初めてコーヒーになる。
写真もそうだ。撮影しただけでなくプリントされて初めて写真になる。
「プリントすることを意識すると撮影も変わるよ」ということを言っていたのが印象的だ。
コーヒーもどういう液体を抽出したいかで、焙煎も変わる。
そうだよなぁ。
プロの方とお話しができてホント嬉しい。
偉大なコーヒー屋と話すのと同じ刺激を受ける。
深く世界を突き詰めていると、根底では考えていることなどが同じなのだなぁと思う。
僕の場合はもっともっと自分のコーヒーを磨いていかねばなりませんが・・・
こういうのはコーヒーを突き詰めているとコーヒーの世界から写真の世界を想像できて、
話ができる特典だなぁと思った。
また、空のグラデーションの部分を指して、プリントは浮世絵のグラデーションも意識する。
とも言っていた。
以前、横浜美術館でホイッスラー展がありその時に、葛飾北斎の浮世絵を見て、
あの時の感じと響きあった。
そして、ギャラリーに併設された、「カフェあおばと」
ここのママがものすごく面白い。
コーヒーは香ばしく軽やかで飲みやすいタイプのもの。
美味しかったです。
太った人の写真のポーズを伝授してくれた(笑)
まだまだお話をしていたかったが、大磯の海岸を散歩したかったので、散歩する。
雲っていてアンニュイな海岸。
釣り人もいる。
波打ち際をしばらく歩く。
アンニュイな雲。
独特な光を醸し出している。
忠恭氏のようにはいかないけども、写真を撮るのは好きです。
吉田茂の別荘があったところがあると聞いたので、海岸をブラブラ歩いて
たどり着きました。
庭園です。
小高くなったところには、展望台もあって、伊豆半島を見渡せる。
園内には滝などがあり結構散策できる。
帰りに、有名なはんぺん屋さんでお土産を買いました。
なかなか面白い大磯散歩。
村上春樹も住むという大磯。
素敵なところだなぁと思いました。
こゆるぎ浜で拾った石。
お店に置いておきます。
今日はたくさん歩いたようで、そうでもなかった。
12000歩。
プロのお話はとても面白かったです。
あおばともママもすごく良かった。
もう一歩自分のコーヒー進化を遂げたいです。
その為に焙煎をもう少し詰めているところです。
来週はまたコーヒー行脚をします!!