先日の北山珈琲店ではグイグイ巡礼の道を攻めました。
先週グイグイ行ったので、今回はふんわりということで・・・
最近のイトーのふんわりと言ったら・・・
た・こ・や・き
・・・
・・・
ではなくて・・・ホットケーキなんす。
ホットケーキって面白いです。
単純に粉を混ぜて焼いただけなんだけど、ものすごく奥が深い。
一杯のかけそばや、もちろんコーヒーのような奥深さがある。
はてさて、今日はいったいどんな出会いがあるのだろうか。
朝ごはんをしっかり食べて、充電してから、東京の西の方へ出かけていきました。
お茶の水駅で乗り換える。
丸の内線へ・・・
池袋から、東武東上線へ・・・・
東武東上線というのは、子供の頃憧れの電車であった。
ま、個人的な話になるんだけど、僕の住む船橋市には東武野田線(現在 アーバンパークライン)
が走っている。
僕の子供のころは、近くの馬込沢の駅から、
こういうクリーム色の東武線に乗って船橋まで出かけて行った。
子供の頃(ま、今でもかわんないですけど)から船橋へ出かけていくのはとても楽しい。
楽しい船橋まで連れて行ってくれるクリーム色の東武野田線が大好きであった。
そんな地元愛がたっぷりだった僕があるとき、電車図鑑で、東武線といえば僕らの野田線だけではなく、
どうも東武線にはイロイロと仲間がいて、
カメイド線、イセサキ線、トウジョー線なんていうのがあった。
そんな仲間のトージョー線の写真には銀色の東武線。
衝撃を受けましたねぇ。
!!!!!
銀色やんか。
僕の知っている東武線にも銀色があったのか・・・
オールステンレスで子供心にクソかっけーーー!!!と思った。
しかもトージョー線ってどこかわからない世界。
でも東武線できっと行ける場所を走っている。
世界ってこんなに広いのか・・・
世界が変わりましたよねぇ。
・・・
・・・
こういう気持ちいつまでも大事にした方がええんちゃうん?(笑)
それだけで憧れであった、東武東上線。
前置きがだいぶ長くなりましたけど・・・・
向かったのは東武東上線の大山駅。
少し歩く。
ゆるーい商店街って感じがします。
フラフラ歩いて。
到着。
「ピノキオ」
店内は昭和レトロな空間。
ここではコーヒーは飲まずに、トマトジュース。
僕の好物の一つ。トマトジュース。
輪切りのレモンが添えられていて、ちょっとうれしい。
はるかな昔。
子供のころ本屋に勤めていた父に連れて行ってもらった、東京駅の向かいにある八重洲ブックセンター。
そこにあった喫茶店で、いつもコーラを飲ませてもらった。
そこのコーラには輪切りのレモンがいつも添えてあった。
あれだけで、グッと余所行きの味わいになるんですよね。
なんか昭和的な感じ。
そのレモンの輪切りのコーラが飲みたくて、母親にせがんで、
家でやってもらったが、八重洲ブックセンターの喫茶店の輪切りレモンのコーラとは味わいが違うんだよなぁ。
子供ながらに、「お店」って違うなあと思った。
で、ここで注文したのはホットケーキ&トースト。
ホットケーキとトースト。ホントに良かった!!!!!
ホットケーキが有名なのはもちろん、トーストだ!!!!
トースト。すげぇ。
無茶苦茶すごい。
様式は厚切りトースト。
厚さは6㎝ぐらいかなぁ。
正方形なものが3つに切られている。
切り分けられたトーストを手に取った瞬間驚く。
ぼわぁー
っっ!!!!!!??
湯気。
ん。湯気?
トーストから・・・
初めて見た。
トーストから湯気がでているの。
しかも芸が細かいことに、表面に1㎝ほどの切れ込みが入っており、
よりバターがしみこみやすくなっている。
いやーーん
すごい。
完璧トースト。
美味しいです。
こりゃあメニューにイロイロあるけど、プレーンを頼んで正解だったわぁ。
表面はキツネ色。
バターの溶けたのと絡まった香ばしさ。
そしてふわぁーっと適度に温まった白い生地。
それらが重層的に。
これはこの厚切りのパンではないとできない。
うめーーーと喜んでいると、気分を良くしたのか店の奥さんが
ニコニコしながら、銅版で焼いているのよ・・・と教えてくれた。
それってホットケーキ焼いているやつですやん。
どーりで美味しいわけだ。
もうこの時点でかなり気分がいい!!
最高ですやん。
そうして、ホットケーキ。
ほぇぇぇぇーー
バターの感じで食べると、来ます。来ます。
かなり来てます。
最初は何の変哲もないホットケーキ。
それがそれが、伸びてくる。
甘――い粉の香りが伸びてくる。
最初は砂糖の甘味の感じ(と人はいう)そしてそれが粉の甘味に切り替わってふわーーっとフィニッシュ。
ぐぅぅぅぅぅ。
やられます。
今まで食った中で僕は一番好き。
コーヒーの世界でいうなら、ブラジルの甘味。
後で伸びてくる甘味。
機屋のブラジルの表現でいうなら日向ぼっこのような感じ。
あれと同じものがある。
詳しい人の解説によると、粉(生地)がしっかり火が通ったことにより、甘味に代わってくるらしい。
そのしっかり芯まで火が通ったことによる、甘味が盛り上がってくる。
粉の優しさ。
これはあの無骨なマスターじゃないとできない芸当だろう。
すげぇ。
これは一つのホットケーキ界の山の頂上だろう。
まぁその味わいがバター風味でリッチとかそういうことじゃない。
素材のうま味みたいなものをしっかり楽しめる人向けの感じのホットケーキだろう。
砂糖から切り替わる粉の甘味そのロングアフター。
完璧でした。
日向ぼっこです。
すっかり気分がよくなる。
いやぁー。すげぇ。
いいものに触れたです。
そして、大山駅から来る途中に見た自家焙煎店。
「あおい珈琲へ」
ブラジル イパネマ(中煎り) 25g抽出を。
クラシカルな味わい。
大きな酸味の中にある香ばしさって感覚。
ホットケーキ&トーストの後の休憩にちょうど良かった。
そして、ブラブラ都営三田線の駅まで歩く。
やってきたのは、志村三丁目にある「ベルニーニ」
昔からある有名なお店。
一度来たかったが、なかなか遠隔地であったのでやっとこれました。
ここではキューバ クリスタルマウンテンを。
おぉーークリーン。
綺麗で透き通っている。
何杯のんでも美味しい感じのタイプ。
衝撃的な個性はないけど、ちゃんと、クリスタルマウンテンってそうそう。こんな甘味、ちょっと酸味も絡まって。
そしてナッティーさがあるよねぇ。そうだよねぇー。
芯がしっかりとらえられていながらも、すごくクリア。
バッハのペーパー抽出より透明度が高い。
日光の氷室で作られた透明度の高い氷のような透明度。
どこまでも優しい。
脳みそに来るとか、衝撃的とか、個性的とかそんなものではない。
あくまでも飲みやすい。
だけど、味わいは液体に乗っている。
しかも、ちゃんとこの豆はこういう感じだよねぇっていうのが、同感ですぅと思う。
お店の岩崎さんご夫婦もすごくいい方たちで楽しい。
奥さんとお話をしていたら、カウンターに招いてくれて、抽出も間近で見せてくれた。
とても楽しい雰囲気で店を後にする。
都営三田線で神保町まで行って、
よだれをジュルジュル言わせながら、
まつや・・・
神田やぶ・・・
を見て。ホント見るだけ。
秋葉原から電車に乗って帰りました。
あーゆるいお散歩DAY。
ピノキオ。最高でした。
ベルニーニ。透明度では一つの頂上かもしれない。
今日もいい休日であった。
あんまし歩かなくて、14000歩。
明日からも、ナイスコーヒー目指します!!!!