コーヒー店訪問記  道化宿へ行く(南浦和)

道化宿

道化宿

南浦和にある道化宿という喫茶店へ行ってきた。
ネットでの評判では、最近僕がいった中央林間の「ぜにさわ」の系統に近い味とのこと。
自宅からは武蔵野線で一本でいける。

まずは、マンデリンを飲んでみる。
これはこれは美味しい。
一般的にイメージされるマンデリンは深煎りの味だが、ここのは酸味と独特の香り(口に含んだときの)やコク透明感のある味わいが素晴らしい。
すっと舌になじんで酸味、香り、コク、余韻がのこっておいしいなぁと思う。

そして、ガテマラを飲む。
これも酸味先行な味だが、独特の甘みに絡まった香ばしさが、マンデリンと違う。やや軽め。
これも透明感と舌のなじみがとてもよい。

さらに、ブラジルも飲む。
これは甘み先行。少し酸味が入ってほんのり甘く香ばしい。コーヒーって感じ。
同じように透明感のあるコーヒー。

このマスターも僕は好きです。
銭澤氏は全力投球で来る感じだけど、この道化宿のマスターは昔から今の喫茶店を淡々とやってきているという感じ。
若い頃いろいろ研究なさって今の味にたどり着いたことや、今の人は味盲になってきているという話に意気投合したりした。
マスターがお話されていたけど、自分のコーヒーは最近、浅煎り派などと言われるが、それはそうではなく40年以上前はこの「道化宿」のようなコーヒーが多かったということを言っていて、
自分はそのときの美味しいコーヒーを追及しそのままであると。
さらに美味しいコーヒーの条件として、まったく同感だったのは透明感があってもしっかり味が残るコーヒーだということ。
これは僕の考えているコーヒーの理想と同じ方向性だと思った。

まぁこうした「道化宿」や、「ぜにさわ」といった浅煎りのコーヒーの味は逆に新しいといったらマスターは笑っていた。
時代は、一巡りしてまた新しい味を僕は知りました。
エスプレッソ信者がのんだらどう思うのだろう?

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