大坊珈琲店からのシブヤ散歩

今日は大坊珈琲店の最後のお参りに行ってきた。

大坊珈琲店は表参道のすぐ側で村上春樹の聖地の一つらしい(詳しく知りません)

実は12月でビルの取り壊しに伴い閉店するそう。

今後の行方は未定らしい。

どちらにしても、今の店は無くなってしまうのでいってきた次第です。

 

はい大坊珈琲店。

村上春樹の聖地 大坊珈琲店

村上春樹の聖地 大坊珈琲店

店内は写真撮りませんが、しぶーくていい感じです。

今日は、モカを飲む。

小さめのお猪口のようなカップに注がれてくる。

入り目は100ccぐらいだろう。

深煎りのモカは久々にのんだ。

うまいですねぇー

そこそこの苦さ。

モカを深煎りにしたときでないと感じないような、酸味じゃないんだけど

これはモカの深煎りでしかでないだろうなぁーという酸味とは違う、

苦味ではない味覚の成分。

これはなんていうんだろう。

冷めてきてもそれを後から感じる。

モカ香の残滓とでもいうのか・・・・

決して分りやすい個性的な香りがあるかというと、今日の抽出ではそうではなかった。

美味しいと感じるコーヒー。

苦味の盛り上がりにささっと残滓でモカというかなんというか感じる。

こういうモカもモカなんだなぁーと思った。

勉強になるデス。
しかも、しかも今日は嬉しいことに大坊さんご本人がいらっしゃる。

初めてみました。

連休とあってお店は大盛況。

ずーっとコーヒー淹れっぱなしの感じ。

動きをみているとすんごいしなやか。

年齢を重ねて仕事するとああいうふうになるのか・・・

会話もそふと。

あんまししゃべんないけど、

常連さん「きのうは済みません。長居しちゃって」

大坊さん「いえいいんですよ」

常連さん「すごいですね昨日は3時間ぐらいコーヒー淹れてたんじゃないですか?」

大坊「えぇ・・・」

それだけ・・・

隣の常連さんは本を読んでいた。

そしてくしゃみしたお客さんにも

「コーヒーの香りでですか・・・?」

とか、

お待たせした人にも

「おまたせしました。ブレンドです」
必要最小限。

そしてしなやか。

くぅううう。

また違ったコーヒー人。

かっちょえぇ。

にじみ出るっす。
大坊さんがカッコいいので4番「ブレンド 25g100cc 抽出」を飲む

出されたブレンド。

苦い。

でもうめぇーーー

これは苦味の味の中にいろいろな風景がみえる感じだ。

苦味のなかにポツンポツンと別の味が入ってくる。

今日の僕の感じだと、なんか藁っぽいような感じに似た甘み。

いっしゅん枯れた草原をみた。

そしてそれが消える感じで、今度は石油だ。

あの深煎りのコーヒーによく感じるあの揮発的な味わい。

きょうのはこの2つが苦味の「地」にでたり消えたり。

そんな感じだった。

とーってもいい感じのブレンド。

苦いんだけど、完全に調和している。

いやはやすごいです。

会計の時にもし大坊珈琲がもし移転したら、おしらせしてくれるというので、

カードに自分の名前と住所を書いておいた。

 
それから表参道なんで、明治神宮をブラブラしようと思った。

最近自然に触れ合っていないので、まぁ山ではないが都心の貴重な森林浴ができる場所だ。

表参道のケヤキ並木も素敵。

表参道ヒルズと一緒の高さの並木。

表参道ヒルズ 並木と溶け込む

表参道ヒルズ 並木と溶け込む

そうなるように設計したそう。

溶け込んでますよね。

 

そして明治神宮。

正月の初詣以来です。

参道

参道

参道に入ると空気が湿り気を帯びて少しだけひんやり。

武蔵野の森林だ。

武蔵野の森林といってもこの明治神宮は東京の空襲で焼けてしまって、

その後、森林の権威を集めて森を築いたそう。

よく昔からあるかと思うけど、明治神宮の森は完全な人工林だ。

そういやナウシカの腐海もある意味人工林だよなー(ネタばれか)

もうここまで来ているとかーなり調和が取れていると思う。

極相林に近いんじゃないかなぁー

まぁ森は森なんで森林浴になるです。

 

普段初詣の時は、まっすぐ参道へいってお参りするだけだが

今日は森林浴が目的なんで寄り道。

「明治神宮御苑」

まぁ要は庭です。自然散策路みたいな感じ。

有名な清正井もここにあります。
こういうところはものすごい大好きです。

いわゆる武蔵野の林だ。

僕も小学校中学年になると近くの雑木林に足しげく通った。

武蔵野の林がそこにあった。

金杉緑地と同じ?じゃね。明治神宮御苑

金杉緑地と同じ?じゃね。明治神宮御苑

 

散策路をあるいていくとすごい人。

みんな清正井目当てだろう。

僕はこんな写真目当て。

柱のような成熟した木

柱のような成熟した木

柱みたいでしょ・・・
それから少し歩くと、

池。

 

池

庭には池がつきものです。

こういう林の中の池って大好き。

なんだかわかんないところがツボ。

うっそうとした薄暗い武蔵野の林の中の池。

いいっすねぇー
さらに歩をすすめると、御釣代(おつりだい)と呼ばれる天皇陛下が景色をみる場所がある。

まぁ池に木造のデッキが設けられて池全体が見られる。

ここはしかし格好の撮影スポットで、写真オヤジ達が金にものを言わせた、

無茶苦茶高性能の望遠レンズ付カメラ軍団がいっぱいいる。

いやん。

一人で自然に向き合っている人は好きだけど、なんか軍団でこられるとオヤジパワァーが出すぎていて

クンクンしてくる。そして引いてしまう。

オヤジ達が決して撮影しないようなほうを向けてパシャリ。

松と鯉

松と鯉

松と鯉。

松平健みたいでしょ?

ん、意味わかんないこといってしまった。

オヤジ集団のせいだわ。
そっと脇をみたら、すすき。

すすき

すすき

秋ですね。

 

さっきコーヒー飲んだので、御苑のトイレへ・・・・
トイレに驚く。

掃除の行き届き感が★★★★★だ。

みて、

ネ申 トイレ

ネ申 トイレ

窓枠のサンが拭き清められている。

ドライブインとかいくとそんなとこまで拭いてないぜ。

さすが神域。神は細部に宿る???

こ、ここに・・・

 

それからすがすがしい清正井を見る。

警備員が立っているので驚く。

そんなスポットなんですか・・・・
井戸の側の敷き詰められた玉石が凛としている。

玉石が凛 いいっす

玉石が凛 いいっす

さらに帰りの歩を進めると、名も知らない白い花。

綺麗だ・・・

白い花

白い花

それから御苑をでて、参拝。

 

だいぶ歩いたのだけど、渋谷まできたらぜひ訪れたい場所。

以前も紹介した、裏渋谷の

NHKの裏辺り。

渋ブックことシブヤパブリッシングブックセラーズ

渋ブック 雑貨やみたいな本屋

渋ブック 雑貨やみたいな本屋

 
いやぁー今日もラインナップおもしれぇー

前回来た時と違う本が並んでいる。

おもしれぇー

脳みその痒いところを掻いてくれるようなラインナップ。

きょうは岡本太郎の本や、今和次郎の本、児童書の絵本。

谷川史子の漫画、三島由紀夫の本なんかが脳に来た。

狭い店内だけどついつい2週ぐらいしてしまう。

ネットより生で本棚の本見ると、世界が広がりますよね。

いやぁー今日はいっぱい歩いてつかれたぁー

気候もよく大変気持ちよく散歩した日であった。

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