北山珈琲店へ、そして神楽坂 ギルドコーヒー&Mojo Coffee

今日は以前から喫茶いずみにくるコーヒー愛好家に宣言していた、

「北山珈琲店」を訪ねてきた。
北山珈琲店とはコーヒー愛好家たちにはかなり知られたお店で、

いやゆるとても深煎りの苦いコーヒーを飲ますお店。

店内には「30分以上長居禁止」とか

「商談禁止」とか

いろいろと張り紙があって、コーヒーを真摯に味わってほしいとのマスターの気持ちが伝わる。

苦いコーヒーが、とても濃厚で、研究にくる同業者が抽出風景を覗くので、

カウンターにはバリケードが張り巡らされ一切どんな抽出が行われているかが見えない、

ということで有名なお店。

先日閉店した大坊珈琲店と並ぶ深いコーヒーを飲ませるところです。

 
実は、その北山珈琲店は喫茶いずみを開業する前に一度、行った事がある。
もう5年以上前の話です。

いくとやや薄暗い店内。

何を飲んだか記憶が定かではないが、何かの濃厚タイプのものを飲んだと思う。

奥さんが接客されて、注文しようとすると、

「とても苦いけど大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

「ほんとに大丈夫ですか?」

と2度、念を押されたのを記憶している。

しばらく待っているとテーブルにお冷が運ばれてくる。

そのとき感動したのはお冷の氷が立っている、という表現もどうかだけど、

氷の角が立っている。アイスピックでマスターがさっき割ったのだろう。

とても感動したのを覚えている。

そしてしばし待つと出てくる。

たしか、カップはロイヤルコペンハーゲンの1客 3万円以上するあの軽いやつだ。

飲むとすごいすごい。

ぎょぇーーーー

脳みそに来る。

何年かした、いまでも覚えている。
舌をつねられるぐらいの刺激に満ちた苦味。その裏側にクリームのような甘み。

ぐわーーーーっとなったのを覚えている。

衝撃だった。

それを今の僕ならどのように感じるかと、思っていたのだが定休日がかぶっている。

北山珈琲店は月曜日が定休日で、僕が可能な月曜日は開いていない。

(喫茶いずみも月曜定休)

 

先日、年始は月曜日が営業しているかも?との情報を得て事前に電話で確認してみた。

「えー5日か6日いればやってるかもしれないです」

とのマスターの声に希望を寄せていってみた。

はい。

ウエスタン 北山珈琲店

ウエスタン 北山珈琲店

 

 
やってませんでしたー

がっくーーーーーー

まぁしょうがないです。

店の窓から奥を見たが人の気配がしない。

店の二階のベランダに柔道着だけが干してあって、それがさらに謎を深める。

まさかあの柔道着に抽出時の「シャッシャッシャ」の謎を解く鍵が???

それとも煙突の先の剣道の面みたいなやつとの関連があるのか???

など、疑問が深まるばかりだ。

また来年も訪れようかなと思う。

あーーー盛岡のUさんが先日見せてくれたマスターとのツーショットがクソうらやましい。

画像を加工しようか・・・

 
それから気を取り直して、神楽坂へ・・・・

神楽坂といったらお分かりですよね。

「ギルドコーヒー」

ギルドコーヒー

ギルドコーヒー

ここは先日も大坊珈琲店の後にきました。

今日も脳みそに来る感覚のデミタスをお願いする。

 

・キューバ

いやはや。

美味しいです。

酸味に支配されているが、ナッツのような独特の香りが鼻に抜けるというか口の横側に広がる。

先日来た時は味覚から想起されるイメージに集中したので

味の感じがあまり印象に無いが今回はバッチリ。

一緒にいったNさんが抽出は何ですか?と朴訥と聞いていてペーパードリップだと知る。

ぐおぉぉお。

お、恐ろしい。

あの濃縮感をペーパードリップ。しかもハリオV60シリーズ。

しかも白いペーパーで・・・

冷めてきても、やはり酸味があるのと香ばしさ。そしてナッティー。

さらに冷たい感じまで待っていると酸味より甘みが登ってきてナッティー。

いやはやすごい。研究せねば。ペーパードリップでこの抽出。

 

さらに深煎りのものをもう一杯。

やはりお勧めはマンデリンらしい。ブレンドもすすめられたがやっぱりマンデリン。

・マンデリン

これはこれは。香りが全然生きている。

すげぇすげぇ。下手にネルドリップだと香りが弱まる部分があるが、

いわれるとペーパードリップだからなせる技なのか・・・

香りに味が支配され、苦味系のコーヒーではあるが尖った要素が全く感じない。

とても上等なマンデリンの土系の香りに少しフルーツ的な感じすらある。

苦味の要素があるが、刺激を感じる前に溶けていくような。

すごいです。

これは冷めてきてもそれほど味の印象の変化は感じられない。

今後の研究課題になる。

 

それからさらに、

神楽坂のサードウェーブ系の店。

「Mojo Coffee」

オサレなMOJO

オサレなMOJO

ニュージーランドに本拠地を構えるコーヒー店。

それが日本に初上陸らしい。

店内とってもおしゃれー

緑色のマグカップが壁にかけられていてお洒落ー

メニューはエスプレッソのバリエーション。

それとハンドドリップではケメックスで淹れたもの。

一番メニューの上にあった黄色いラベル(名前は失念 すみません)

のブレンドを選択。
サービスでテーブルで淹れてくれるのを見せてくれる。

いやー

ケメックスってペーパーが独特でした。

わりと使う粉も粒度が細かい感じだったかなぁー

Nさんとわいわい言いながら抽出を眺める。
早速お味は、まぁ美味しい感じです。

サードウェーブのニュアンスはしっかり感じる。

やや酸味。行き過ぎる前に香ばしさ、や香りが入ってくる。

個性はそこまで感じないが、これをもっと10倍ぐらい強く(味の濃さの意味ではないけど)

するとゼニサワっぽくなる感じ。

またNさんのマッキャートも一口飲ませてもらったがこれはウメぇー

ミルクがそこまで焦がされていなくてクリーミー。とっても良質な感じ。

大きなチェーン店ではこういうクリーミーな甘みというか、

旨みみたいな感じをさせるスチームをさせる店は少ないだろう。

 

ニュージーランドは学生時代一度行ったことがあり、

コーヒーのメニューがLong Black,Short Black

なんか特殊な表記でどれがどれだか分らずじまいだったが、

エスプレッソの文化がとても浸透しており、だいたいどの店でも美味しかった。

なんか適当な駅の中にある屋台のようなバールでもエスプレッソ美味しかったな。

中でも記憶にあるのが確か南島のネイピアという街にあった自家焙煎のコーヒー店。

10年前 ニュージーランドのネルソンにて

10年前 ニュージーランドのネルソンにて
このこじんまりとした街に良い自家焙煎コーヒー店があった

店の名前は忘れたがユースホステルのそばにあったと思う。

たしか濃い目の苦いやつ。すなわちショートブラックを頼んだと思う。

いやはや栗のような感じでとても美味しかった。

そんな記憶を呼び覚ました「Mojo Coffee」

 

それから、神楽坂の毘沙門天さんに挨拶をして帰った。

いやーコーヒーラヴァーな休日であったー

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